2019.02.27
今日は、八尾市立曙川南中学校へ出張実験会に行きました。
今までにも、同じ八尾市内の中学校には何度か訪問させていただいています。
(その時の様子はこちら)
曙川南中学校への訪問は昨年に続いて2度目となりました。
(その時の様子はこちら)
今回は職業体験という要望があり、医療をテーマに実験と講演を行いました。
会場となった理科の実験室までは、生徒が頼もしく案内してくれました。
ご用意していた2種類の実験を通して、
実は、医療業界でも活躍している分析化学者を体験していただきました。
1つ目の実験は、「ビタミンCでマジック!」でした。
ボトルに入れた溶液の色を一瞬で色を変える化学実験です。
マジックの鍵となるのはビタミンCです。
ビタミンCが含まれていると茶色の溶液の色消え、無色になります。
この変化を使って、お茶、お酢、お菓子の中に
ビタミンCが含まれているか確認しました。
ボトルを振って、一瞬で色が変わると、歓声があがりました。
高校生にも負けない抜群の反応が見られました。
実験結果を予想しながら、実験に臨み、
色の変化から結果を考察するという分析化学者の体験をしていただきました。
2つ目は、「ヨウ素デンプン反応」を使った実験でした。
ジャガイモの断片にヨウ素液をつけると紫色に変わるという、
小学校で誰しも経験したことがある反応です。
納豆などに含まれるアミラーゼという酵素は、
ジャガイモなどに含まれているでんぷんの結合を切る力を持っています。
この実験では、この反応を使って、ろ紙に文字や絵を書きました。
これは、生徒さんの作品の一部です。
最後に、生徒さんが書いてくれたアンケートを一部原文のまま抜粋して紹介します。
「自分の知らないことがしれて楽しかったです」
「理科の授業でもできないような実験ができました」
「化学についてとても興味を持ちました」
「楽しくいろいろなことが学べてよかったです」
「今後はこの経験を生かして仕事を選びたいです」
などのコメントからもこの機会が有意義なものとなったことがわかり、
私たち教員も嬉しく思います。
体験していただいた実験では、
見えないビタミンCを検出したり、秘密の文字や絵が浮き出したりしました。
実験を通して、どんな物質がどれくらい含まれているかを調べる分析化学について
知っていただけたのではないでしょうか。
医療というとお医者さんや看護師さんなどが思い浮かびますが、
医薬品の品質管理や医薬品の原料の分析といった仕事もあります。
今日の職業体験が生徒さんの進路選択の一助に繋がることを願っています。
中学生の他にも高校生を対象とした実験会を行っております。
詳細はこちらをご覧ください。
八尾市立曙川南中学校の皆さん、今日はありがとうございました!
By かもみーる