軽くて強く、錆びにくい特徴をもつステンレスは鉄・ニッケル・クロムの合金。携帯電話の他にも、さまざまな製品に使われています。ステンレス中のクロムの量の測定で、材料分析の基本技術を学びます
実験で使う何種類もの試薬を調整します。
ステンレス片を硫酸やリン酸で加熱しながら溶かし(酸分解)、試料溶液とします。
試料溶液に過硫酸アンモニウムや塩酸を少しずつ加え、色が変化する試薬の量を見ます。
さらに過マンガン酸カリウムを使って「滴定」を行い、再び色の変化に要した試薬の量を調べます。
この実験では「酸化・還元」という化学反応がキーポイントです。また、色の変化を利用した「滴定」という分析技術が習得できます。「滴定」の結果、ステンレス中にクロムが何%含まれていたか(含有量)を割り出せました。実験によって、材料分析に不可欠な試料材料の分解法(固体から液体へ)と滴定技術の両方が学べました。
など
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