実験の手順
- 酢酸ナトリウム三水和物10gを試験管に取り、水2~3mlを加えて完全に溶かす。 ※ 溶けにくい場合は、ビーカーにお湯をはり、湯煎にして溶かす。
- 溶けた酢酸ナトリウム溶液をシャーレにすべて流し込み、室温まで冷ます。
- 冷めたら、シャーレの真ん中に酢酸ナトリウム三水和物の結晶(小片)を落とす。
- 針状結晶が放射状にスルスルと伸びる。
アドバイス
- 黒い机の上でやるときれいに見える。黒い机がない場合は、黒い画用紙の上でやると良い。
- 水の添加量と、再結晶の様子および結晶がシャーレの壁に到達するまでの時間の関係を調べることで、さらに発展した実験となる。下表を作成させる。
- 記録に残すのであれば、ビデオで撮影するのが望ましい。
解説
- 室温まで冷やすと、由お液は三水和物としては過飽和状態になっている。しかし、無水物としては、まだ飽和状態になっていないことがこの反応の“ミソ”になっている。
- 操作3で、三水和物の結晶の小片が酢酸ナトリウム溶液に添加されたとき、過飽和状態が破れ、結晶化が起きる。
- 結晶をそのまま温めて溶かすのではなく、少し水を入れて溶かした液の再結晶は、ゆっくり結晶していくので観察しやすい。
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