実験の手順
- 紙コップを2つ重ねる。
- 紙コップの上から3cm程度のところに、ウズラの卵を焼くためのフライパンとなるよう、アルミホイルを成形する。
- 2にウズラの卵を割り入れる。その上に、蓋をできるよう、アルミホイルを成形する。成形したアルミホイルは一旦、紙コップから外しておく。
- 重ねたままの紙コップに酸化カルシウムに薬さじ1杯を入れる。
- 4にスポイトを使い4mlの水を入れ、撹拌棒でかき混ぜる。
- 5に温度計を指し、2を紙コップの上に乗せる。この時、温度が急上昇するので、素早く行いましょう。
- 紙コップの中の試薬の反応が終わり、水蒸気が出なくなれば、軍手をしてウズラの卵が焼き加減を確認する。
アドバイス
- 酸化カルシウムと水の反応が始まれば、一気に温度が上昇します。絶対に素手で触らないで下さい。
- 酸化カルシウムの量が多すぎると、温度が上昇し過ぎて紙コップが焦げることもあります。反応させる時は、必ずスレート板等の耐熱性があるものの上で行いましょう。
解説
【火がなくても目玉焼きができるしくみ】
■反応熱について
化学変化には、熱が外部へ放出される変化(発熱反応)や熱を外部から吸収する変化(吸熱反応)があります。このときに出入りする熱量を「反応熱」という。反応熱には、発生する方法や過程によって次の様に分類することができます。
- 生成熱:化合物1molがその成分元素の単体から生成するときの反応熱
- 分解熱:化合物1molがその成分元素の単体に分解するときの反応熱
- 燃焼熱:物質1molが完全に燃焼するときの反応熱
- 中和熱:十分に希薄な水溶液である酸と塩基が反応して、水1molが生じるときの反応熱
- 溶解熱:物質1molが多量の溶媒に溶解し、希薄な溶液となるときの反応熱
今回の実験は酸化カルシウムの反応性が高く、水と激しく反応して熱を発生する性質を利用した生成熱の実験です。
Ca+H2O=Ca(OH)2+65kJ
■参考
・らくらく化学実験
http://rakuchem.com/medamayaki.htm
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