実験の手順
- カップに水約50ml、ヨードチンキまたはイソジンの希釈液0.5ml、でんぷん水溶液(2%)数滴を入れる。このとき溶液は青紫色になる。 → →
- 竹串の先に4本のマッチ棒を針金で縛り付ける。このとき、1本だけ他の3本よりも頭を1.5cmくらい突き出しておく。
- 時計皿をカップの口から少しずらして置き、つきだしたマッチに火を着けて、時計皿の隙間からカップ内に深く挿入し、他の3本のマッチをカップ内で燃焼させる。
- 燃焼が終了し、カップ内に煙が充満したらマッチを静かに取り出し、時計皿できっちり蓋をする。 → →
- カップをひと振りすると中の溶液が無色になる。
アドバイス
- でんぷんは水には溶けにくいので、お湯で溶かし、冷やしたものを使用すること。
- マッチが燃えたときの煙をできるだけ逃さないようにする。
- 時計皿または醤油皿は凸面(丸い方の面)を下にして、ワンカップにかぶせる。
- 実験終了後の火の始末には十分に注意すること。
解説
マッチの頭薬が燃焼するとカップ中に酸性雨の原因物質の一つである二酸化硫黄(マッチが燃えたときの臭いの素)が充満します。しかし、この物質は水溶液に溶ける速度が遅いので、放置していても液が変色しません。そこで、振る(撹拌する)ことによって煙の中の二酸化硫黄を水に溶解させると、溶解した二酸化硫黄により、青紫色の溶液は次の反応に従って無色になるのです。
I2+SO2+2H2O → H2SO4+2HI
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