実験の手順
A.無地の紙類を検体とした時
- 検体の紙に指紋を付着させる。
- ニンヒドリン約0.5gを100mlビーカーにとる。
- アセトン100mlを?のビーカーに加え、ニンヒドリンを溶解する。
- スプレー管に?の溶液を移し入れ、検体に均一に吹きつける。
- 検体を完全に乾燥させ、スチームアイロンで加温する。
- 指紋が付着した部分が赤紫色に変色したら完了。
- 検体の紙に指紋を付着させる。
- ニンヒドリン約5gを100mlビーカーにとる。
- アセトン100mlを?のビーカーに加え、ニンヒドリンを溶解する。
- 和紙に?の溶液を浸透させ、冷風乾燥させ反応紙を作る。
- 検討の上に反応紙を密着させ、スチームアイロンの蒸気を約1cm離して反応紙を全体に蒸気を行き渡ったら、アイロンがけの要領で加温する。
- 指紋が付着した部分が赤紫色に変色したら完了。
- 和紙にオキシドール(3%過酸化水素水)を浸透させる。
- 変色した検体の上に?の和紙を置いて、加温させる。
アドバイス
- 指紋を付着させる時に、数秒間かけて付着させると、よりはっきりした着色が観測される。
- ニンヒドリン/アセトン溶液が手に付着すると、紫色に変色するためピンセット等を利用し手で直接触ることを避ける。 出来るだけビニール手袋を着用すること。
- アセトンは引火性液体(危険物第4類)のため、室内を十分に換気しながら実験を行う。
- 過酸化水素水は腐食性を持っているため、30%濃度の溶液を3%に薄める際に注意して行う。
解説
赤紫色への変色(ニンヒドリン反応)
下の反応式に示されるようなアミノ酸と2当量のニンヒドリンとの反応で紫色のアンモニウム塩を
生成します。この反応はアミノ酸の検出反応として有用で、ニンヒドリンについてはアミノ酸自動分析用も市販されています。
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