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-実験 NO.192-

実験B-28 <汚れは落ちても洗剤は…の巻>

所要時間
40分
投稿者
日本分析化学専門学校

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準備するもの

【使用器具・薬品】 
○器具
有栓試験管,試験管立て,ビーカー100ml,ピペット(5ml・2ml),天秤, 薬さじ
○試薬等
合成洗剤(陰イオン系),クロロホルム 2ml,メチレンブルー 0.01g,硫酸 約1ml,無水硫酸ナトリウム 5g

【材料の入手方法】
・ 合成洗剤:ホームセンターやスーパーで購入
・ メチレンブルー:ペットショップ等で金魚の薬として販売されています。
・ クロロホルム(薬品会社に購入依頼) (500ml 810円)
・ 硫酸(薬品会社に購入依頼) (500ml 680円)
・ 無水硫酸ナトリウム(薬品会社に購入依頼) (500ml 830円)

実験の手順

○メチレンブルー水溶液の調製
  1. 100mlビーカーに蒸留水を90mlいれる。
  2. メチレンブルー0.01g 硫酸 約1ml無水硫酸ナトリウム5gを入れる。
  3. よく撹拌しておく。
○残留塩素検査
  1. スポンジに合成洗剤(陰イオン系)を付け5個の100mlビーカーを洗う。
  2. それぞれのビーカーを1回、2回、3回、4回、5回と水道水で濯ぐ。
  3. 洗浄瓶(蒸留水)を用いてビーカーの壁面を洗い落とす。(50mlになるまで)
  4. 溜まった液を有栓試験管にそれぞれ下から4cmのメモリまで入れる。
  5. メチレンブルー溶液を3ml及び、クロロホルム2mlを入れる。 ※この時、下方のクロロホルム層の色をよく観察しておく。
  6. 試験管に栓をして2~3秒よく撹拌する。
  7. クロロホルム層が青    → 合成洗剤(陰イオン系)の検出 クロロホルム層が無色透明 → 合成洗剤(陰イオン系)の検出ならず ※石けんや、非イオン系、陽イオン系の含まれる合成洗剤では検出できません。

アドバイス

  1. 食器洗い用洗剤だけでなく、以下のような洗剤でも実験できます。 ① 洗濯用洗剤 ② 歯磨き粉 ③ シャンプー ④ 洗顔用洗剤 注)陰イオン系界面活性剤が入っていなければ実験できません。
  2. 陰イオン系界面活性剤の商品への表示名 ① 脂肪酸ナトリウム ② 脂肪酸カリウム ③ αスルホ脂肪酸メチルエステルナトリウム ④ 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ⑤ アルキル硫酸エステルナトリウム ⑥ モノアルキルリン酸エステルナトリウム ⑦ アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム など
  3. メチレンブルー水溶液 →衣服や肌に付くと取れにくいため十分注意しましょう。

解説

陰イオン界面活性剤はメチレンブルー水溶液と錯体を作ります。その錯体はクロロホルムに抽出され、陰イオン界面活性剤の量により青色を発します。錯体は水より密度の大きいクロロホルムに抽出され下層のクロロホルム層に存在します。 ※上層の青色のメチレンブルー水溶液は陰イオン界面活性剤の濃度と直接の関係はありません。 陰イオン界面活性剤とメチレンブルーの反応
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