実験の手順
1. BB弾をアセトンに浸してペースト状にする。
2.200mlビーカーに水を100ml注ぎ、ガスバーナーで沸騰させる。
3.ポリエチレン手袋をはめて、ペースト状になったBB弾を丸めて、その後、平らになるように軽く指でつ
ぶしておく。
4.沸騰しているお湯の中に、3で作ったペーストを入れる。この時に、ペーストが発泡することを確認する。
5.シャーレ内で金型にペーストを敷き詰めて、そこへお湯を注ぎ、更にシャーレをホットプレートで加熱す
る。
6.発泡がほぼ終了したら、ピンセットで出来上がったものを金型ごとお湯から取り出す。
7.金型から出来上がったものを取り出しましょう。
アドバイス
1.金型の中で、ペーストは薄くのばして敷き詰めると、上手にできます。欲張って分厚くすると、発泡にむ
らができて、きれいに仕上がりません。
2.アセトンは引火性がありますので、火の気の無いところでご使用ください。
3.お湯やホットプレートによる火傷にご注意ください。
解説
○なぜ発泡するの?
BB弾はスチレン樹脂でできています。スチレン樹脂はアセトンに可溶なため、BB弾をアセトンに浸す
ことで、アセトンが浸透し、BB弾の形状がペースト状になります。これを80℃以上のお湯に浸すと、
アセトンの沸点が56℃であるため、ペースト中のアセトンが気化します。その際にスチレン樹脂が発
泡するのです。
○BB弾を使った理由は?
一般にプラスチック製品はペレット状の原料から作られます。BB弾はこのペレット状のプラスチック材
料(原料)と似ているため、プラスチック製品が出来上がる過程をイメージするに適していると言えま
す。また、発泡させると体積が元の何倍にも膨らむことを理解しやすいためです。
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