実験の手順
- 銅線の先を、ガスコンロの炎の中に入れ、黄色または青色の炎色反応がほとんど消えるまで加熱する。
- 熱いうちにプラスチックを触れさせ、プラスチックの一部分を溶かすようにそぎ取り、再び強熱する。
- プラスチックが塩素を含む場合は青緑色の炎色反応が確認できる。
アドバイス
- ガスコンロを使う際は必ず、酸化炎(火の一番外側の無色の部分)に入れる。
- プラスチックに触れさせるときは、赤熱状態から少し冷え、プラスチックを焦がす程度が適当です。
- 銅線は焼かない方の端もかなり熱くなるので、木の取っ手や布を巻いたり、ピンセットで摘んで火に入れる等の工夫が必要。
- プラスチックの焼ける臭いで気分が悪くなることがあるので、換気には十分注意すること。
解説
- この実験は、実験「A-6花火の色を作ろう」と同類の炎色反応を利用した実験です。通常、金属が特有の炎色反応を示すためには、その原子が炎の中に分散されなければなりません。しかし、銅の単体を火の中に入れても気化しない(金属銅の沸点2570~2595℃)ため、銅線だけ加熱しても赤銅色に変わるだけです。一、塩素を含む物質を銅の表面に付着させ、熱すると銅の表面に気化しやすい塩化銅(塩化銅(?)の沸点1366℃)ができ、銅の青緑色の炎色反応が見られます。
- 使用器具・薬品に示した製品中で、炎色反応を示すものはポリ塩化ビニル製の(1)~(4)です。(5)のラップは炎色反応を示すものと示さないものがあります。ポリエチレン((6)、(7))、ポリスチレン製((8)、(9))、ナイロン製(10)の製品は塩素を含まないので炎色反応を示しません。
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