実験の手順
- 乾いたコップ2個にそれぞれ水を8分目くらいまで入れる。
- 一つのビーカーに針をピンセットで静かに注意して浮かべ、他方のコップには1円玉を注意して浮かべる。
- 1円玉のコップに洗剤溶液を1滴入れると、すぐに沈んでしまう。 → → 浮いている1円玉 洗剤を入れると・・・ すぐに沈んでしまう
- この現象を横から見てみると、以下のようになる。 1円玉が浮いている様子。上から見るよりも感動が大きい 洗剤を入れるとひらひらと舞い降りてくる 一瞬にしてコップの底に沈んでしまう
- 針についても同じようにやってみる。
アドバイス
- 水は水道水でよいが、汚れがひどい場合は針が浮かない場合があるのでできるだけきれいな水を使ったほうが良い。
- コップに水を入れたらすぐに針や1円玉を浮かべるようにする。
- はじめから洗剤が付着しているコップではできないので注意する。
- 一度沈ませたものは水で洗浄して、乾かしてからでないと再使用できない。
- 針や1円玉を浮かべる際、水平に入れないとうまくできない。
解説
- 針、1円玉などの固体は水よりも密度が大きいにも関わらず、水に濡れないため水面に浮かびます。
- 台所用洗剤中には界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなどが多い)が含まれており、これには固体を水に濡れやすくする性質があります。すなわち、界面活性剤が溶けた水溶液は固体表面での接触角が小さくなり(表面張力が小さくなり)、固体表面上に自然に広がっていきます。従って、固体表面がよく濡れるようになり、固体のまわりを水が取り囲み沈降することになるのです。
- 台所用洗剤で食器を洗うと汚れが落ちるのは、界面活性剤が食器表面に付着した物質と水の間をうまく取り持っているからなのです。
- コメント(5件)
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日本分析化学専門学校 管理者
(2009/10/12)
コメント投稿ありがとうございます。
本当に簡単な実験なので、小さいお子さんでも安全かつ十分に楽しんでいただけますね。
大きくなったら原理も理解してくださるとうれしいです☆
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