実験の手順
- ボウルに小麦粉(強力粉)500gを入れて、少しずつ水を加え、小麦粉がひとまとまりになるくらいにかき混ぜて1時間放置する。(写真をご参照ください。)
- ガーゼのハンカチは通常2枚重ねになっているので、一辺をはさみで切り取り袋状する。
- ガーゼの袋に放置した小麦粉の塊を入れてしばり、流水にさらしながらもみ洗いをする。 しばらくは洗液がデンプン質で白濁するが、20分程度で白濁しなくなる。
- 白色のデンプンがなくなり、黄色のゴム状物質(グルテン)が得られる。 強力粉を用いた場合は約200g、薄力粉の場合は約80g程度になります。
- 口に入れて噛んでみると味は無いが、ガムの食感が得られる。
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アドバイス
- 普通のハンカチや布でくるむだけでもできますが、ガーゼの袋を用いた方が収率が良かった。
- 水と小麦粉を混ぜるときに、十分こねておけば得られるガムの量も多くなりますが、洗浄にかなりの時間を要しましたので、お箸で混ぜるだけでも良いと思います。
- 最後に砂糖を適当量加えてもめば味のあるガムができます。
解説
- 小麦粉 主成分はでんぷん質で約75%を占め、その他にタンパク質(6~13%程度)、脂質(2%)、水分(15%)、微量のビタミン、ミネラルが含まれています。
- グルテン 小麦粉に含まれるタンパク質はグリテニンとグリアジンで、水分を含ませて練ることにより、これらの物質がくっつきあい、グルテンという粘り気のある物質に変化します。 グルテンはガム状の物質であるが、水と混ぜてこねることにより、絡み合い繊維状の立体組織を形成するためと考えられています。 グルテンが、麺類ののコシをつくるのです。
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