実験の手順
- ビニールひもを約40~50cmに切ります。
- 2枚重なっているビニールひもを1枚ずつに分けます。
- 2.の1枚を縦に半分に折り、折った側を結ぶ。
- 結び目の端はハサミで切断する。
- 1mm以下の太さになるように細くひもを裂いていく。
- ひもと塩化ビニル製のパイプを消毒用アルコールで拭く。
- 机にひもを乗せて、片手でひもの結び目を押さえながら、スーパーの買い物袋でひもを10~20回程度こする。
- パイプをキッチンペーパーで10~20回程度こする。
- ビニールひもで作ったクラゲを上に投げ、その下にパイプを持ってくる。 クラゲのフワフワとした不思議な動きが楽しめます。
アドバイス
解説
- ポリ塩化ビニル[パイプ] 塩化ビニルの重合体で合成樹脂(プラスチック)の1つ。塩素とエチレンを合成・負荷重合させたものである。燃焼の際、不完全燃焼であればダイオキシンが発生するため、現在は焼却炉の性能の向上やリサイクル制度の拡充が進められている。
- ポリプロピレン[ビニールひも] プロピレンを重合させたポリマー。プラスチックの分類を表す記号では「PP」と表す。ポリ塩化ビニルの「Cl」が「CH3」に変わったものである。各種容器・おもちゃ・スポーツ用品などに使用。
- 静電気 電気的に考えるとプラスとマイナスの電気配列で成り立っています。物質に摩擦や運動を加えるとその配列が崩れ極性がどちらか(+またはー)に傾きます。また、物質によって傾く極性は様々です。その帯びた極性が反対であれば、電子が飛び散り放電します。今回の実験で用いたポリ塩化ビニルとポリプロピレンの場合は摩擦を与えると両者ともに「ー」の極性を帯びます。そのため、反発しあい空中に浮いた状態になるのです。
- コメント(4件)
-
日本分析化学専門学校 管理者
(2010/08/19)
@saltさん コメントありがとうございます。
冬に実施しますと、実験者の着衣によって静電気が異常に発生してしまうことがあります。電荷を帯びてしまう材質であれば、同じ電荷にならず、反対の電荷になり、逆に引っ付いてしまったのかもしれません。salt
(2010/04/30)
こんにちは。
この実験、冬にやってみたのですが、ビニールテープのクラゲが、パイプにくっ付いてしまって上手くいきませんでした。
40人ほどの子供達とやったのですが、ちゃんと反発してクラゲが浮いてたのは、1人だけでした。
同じ条件で同時にやって結果が違って、失敗した原因は何でしょうか?日本分析化学専門学校 管理者
(2009/10/12)
コメント投稿ありがとうございます。
そうなんですよ。結構楽しんで何回もやっちゃうんですよね。
静電気を発生させるには一苦労ですが、これからの乾燥する秋はこの実験に最適な季節ですよ。ひよこ
(2009/09/16)
お金も時間もかからず、簡単にできるところが魅力ですね。
物(ヒモ)が中に浮くという現象は子供から大人まで見て楽いと思います!!
(静電気を発生させる作業に少し体力が必要です。。。)
コメント投稿はログインしてから実行してください。
コメント投稿