実験の手順
- 汚れた10円玉数枚を別々のおちょこに入れる。
- いろいろな調味料(砂糖水、食塩水、酢、ソースなど)を10円玉が浸るくらいかける。
- 一晩放置。
- 10円玉をおちょこから取り出し、流水で水洗いする。
アドバイス
- 緑青の無い、手垢で汚れた10円玉を用いるときれいにできる。
- 他の調味料ではできないか調べてみよう。
- 使った調味料は、誤って使わないようにきちんと処分すること。
- 10円玉の表面を実験前後で比較するために、デジカメなどで撮影しておくと、わかりやすい。
- おちょこがなければ、小さいお皿を使っても良いが、金属製のもので行うと、調味料によっては反応し、腐食する恐れがあるので、注意すること。
解説
- ここに示したものでは、ソースと酢に浸したものがきれいになります。
- ソースについては、ソース成分中の果実に含まれる酵素(タンパク質を分解してアミノ酸にする)による働きです。酵素が10円玉の表面に付着した手垢(汗やタンパク質)を分解して、きれいにしています。
- 酢については、主成分の酢酸の作用によって、10円玉の表面の汚れが酸分解されたことによります。
- コメント(4件)
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日本分析化学専門学校 管理者
(2013/07/16)
@いっくんさん
コメントありがとうございます。
また、返信が遅くなり申し訳ありません。
基本的には、錆の主成分である「酸化銅」を溶け出さすには、酸が最も有効ですが、そこに食塩があると、触媒効果で錆の落ちが速くなることも知られています。
しかし、中性の食塩水のみではこの反応はあまり進みません。もしかすると、お酢を使った容器をよく洗わずに食塩水を入れたことで、若干の酸性を示す食塩水ができたことで、少しきれいになったのではないかと考えます。
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