実験の手順
- 洗濯のりと水を8:2で混ぜたものをコップに準備します。
- 下敷きの上に上記①の液体を約10mlたらし、まんべんなく広げます。うまく広がらなかったら、指で伸ばしてもOKです。
- 上からまんべんなくドライヤーで熱風を送り、洗濯のりから水分を飛ばして薄いシート状に乾かします。
- 全体に乾いたかどうかを確認した後、油性ペンで好きな文字や絵を描きます。
- できあがった洗濯のりシートをゆっくりはがします。
- バットに水を張り、絵や文字を書いたシートを浮かべます。何も書かれていない部分は水に溶けますが、油性ペンで書かれた部分は水に浮かび続けます。
アドバイス
- 洗濯のりにドライヤーをあてるとき、隅の方が固まり切らないことがあります。このときは、乾いた部分だけに文字を書くようにしてください。
- ペンで文字を書くのは、下敷きから膜を剥がす前でも剥がした後でもOKです。細かい文字よりも、塗り絵のように広い部分を塗った方が、水面に長く浮かび続きます。(写真参照)
- シートを水面に浮かべるときは、バットの水を波立てないようにしてください。せっかく浮かんだ文字が一瞬にして崩れてしまいます。
解説
【なぜ文字が残るの?】
洗濯のりには「PVA」、つまり「ポリビニルアルコール」というプラスチックの一種が含まれています。これは水に溶ける性質があります。水分を飛ばすことで、乾いたシート状にすることができますが、水に触れると速やかに溶けてしまいます。一方、シート上に油性ペンで書いた文字や絵は、水に溶けない成分です。その結果、PVAが溶けても油性インクの部分だけが水の上に残って浮かぶのです。
参考文献
株式会社 ア・メイズ「おもしろ理科実験」ホームページ(http://www.a-maze.co.jp/eyela_exp/exp/ex-200602.html)
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