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-実験 NO.198-

実験B-31 <割り箸から紙作りの巻>

所要時間
50分
投稿者
日本分析化学専門学校

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準備するもの

【使用器具・薬品】
・割り箸
・鉛筆削り
・アルミホイル
・ホットプレート
・ガーゼ
・金網
・ビーカー100mL
・乳鉢
・乳棒
・漂白剤(ハイター等)
・フロログルシン
・エタノール
・塩酸

【材料の入手】
割り箸や台所用漂白剤(ハイター)はたいていのご家庭にあると思います。
ない場合はお近くのホームセンターやスーパーでお買い求め下さい。
またフロログルシン溶液は、リグンニンが残っているかを調べるために使いますので、紙を作る上では必要ありません。
・塩酸………………薬品会社で購入依頼(500mL:600円)
・フロログルシン…薬品会社で購入依頼(25g:3,000円)
・エタノール………薬品会社で購入依頼(500mL:1,640円)

実験の手順

操作1.フロログルシン塩酸溶液の調整

  1. 100mLビーカーにエタノール50mLとフロログルシン1gをいれる。
  2. 攪拌した後、塩酸25mLを入れる。
    割り箸を削って計ります。
     

操作2.紙の作成

  1. 割り箸を鉛筆削りで削り0.5gを100mLビーカーに入れる。
  2. ハイターと水をそれぞれ10mL入れる。
  3. 20分~30分間ホットプレートで加熱する。
    その際、塩素ガスが発生するため、簡易型の環流冷却器として、
    ビーカーの上にアルミホイルをのせ、 さらにその上に氷をのせ分解していく。
  4. ガーゼを用いて一度絞り、水気を取った後水洗する。
  5. 乳鉢に移し乳棒で滑らかになるまですりつぶす。
  6. 金網の上にすりつぶした物を広げる。
  7. ホットプレート上で乾燥するまで加熱する。
    均一でないけど紙ができました。
     

操作3.フロログルシンによるリグニンの検出

  1. 紙に再利用する前の鉛筆の削りかすと、再利用して作成した紙にフロログルシン塩酸塩を滴下します。
  2. 濃いピンク→リグニン検出
    無色→リグニンが熱処理され、丈夫な紙であると判断できます。

アドバイス

  1. なぜ割り箸から紙ができるのか?
    通常の紙(パルプ)の作り方はアルカリ(水酸化ナトリウム)にて1~3時間加熱し、
    次に水中で塩素ガスを吹き込み再びアルカリ(水酸化ナトリウム)で処理をして
    リグニンで固着された植物繊維(セルロース)を分解します。
    しかし、この実験では、塩素をアルカリ性の水溶液に吹き込んで作ったハイター
    (次亜塩素酸ナトリウム)を用いる事で、割り箸から紙を作り出しています。
  2. クロログルシン塩酸塩でリグニンの検出
    割り箸には紙の原料であるセルロースとリグニンが含まれています。
    紙を作る過程でリグニンは熱処理されて、紙から検出されなくなります。
    リグニンの残っている紙質は弱く、
    再利用した紙からリグニンが検出されなければ、丈夫な紙といえます。

解説

  1. 色々な材質で紙を作ってみよう
    木の素材によって紙の出来上がりの風合いも大きく変わってきます。
    柔らかい材質の割り箸やスギを用いるとしなやかな紙ができます。
    また、堅い割り箸や檜を用いるとしっかりした紙になります。
    色々な素材で作ってみたらいかがでしょうか?
  2. 注意事項
    ・簡易型の還流冷却器としてビーカーの上に氷をのせたアルミホイルをのせ、
     分解していく際、火が強過ぎると吹きこぼれる恐れがあります。
     弱火で加熱してください。
    ・塩素ガスが発生することがありますので、多くの量での実験は避けてください。
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