2021.03.19
国内研修旅行、2日目です。
昨夜もそうでしたし、今朝も就職活動に向けての準備です。
【国内研修旅行1日目の様子は↓↓コチラから↓↓】
・国内研修旅行【第1日目】~希望する進路を目指して~
昨日宿泊したホテルは目の前が瀬戸内海。
ホテルから砂浜に直接アクセスできます。
波の音を聞きながら眠りについた学生もいたことでしょう。
今朝は外部団体の方がわざわざホテルまでお越しいただき、ご講演をいただきました。
来ていただいたのは、一般財団法人材料科学技術振興財団さま。
日本の新材料の研究開発を促進するためには、公正中立な立場から高度な技術に基づき、
解析評価を行う第三者機関が整備されることが望ましいという目的で、
内閣総理大臣から設立認可された格式高い法人で、本校卒業生も就職しています。
そして、今回は卒業生も駆けつけてくれました!
ご講演は、分析化学の魅力や、本校学生だけが持つスキルや長所について、
そして、採用側として面接のときに何を見ているか、
外部の採用目線からご教示いただきました。
どういった理由でどのような質問をするのか、も解説していただきました。
目から鱗が落ちた学生もいたのではないでしょうか。
普段から言葉や表現は違っても、同様の事を我々からも学生に伝えています。
それでも、就職活動が始まるこのタイミングに、外部の方から説明していただくと、
いつも以上に学生達が真剣に聴き入っていました。
また、分析化学とはどのような場面で活かされるか、
普段どのようなスケジュールで仕事や実験を行っているか、
最新の分析機器を用いてどのような分析が出来るかを、
ベテランの職員さんや本校卒業生のNさんにご講演いただきました。
タコヤキを専門の分析機器(X線CT)で調べました!という遊び心も。
最後に、折角の機会ということで学生から質問を募ると、
多くの学生が面接や履歴書作成に関わるアドバイスを求めました。
昨日履歴書の書き方に悩んでいた学生にとっては、
今日の講演が何よりの助け船になったのではないでしょうか?
その後は、倉敷美観地区にて、お土産探しがてらの観光です。
もともとこの付近一帯は紡績で栄えた町であり、
同時に国産のデニム生地発祥の地でもあります。
我々が普段はいているジーンズはここから歴史が始まったようですね。
学生達は色々アレコレ買っていたようです。
午後には備前焼の手びねり体験も。
陶磁器作りは楽しいけれど、そもそも化学と関係無い、
単なる体験学習だと思っている方!そんなことはありません!
陶磁器は土(粘土)を加熱して作られますが、
粘土中に含まれるミネラル分を大量の空気にさらしながら
1000℃以上に加熱してやることで化学反応が起き、
ミネラル分が変質することで陶磁器が生まれます。
備前焼の歴史は古く、起源は平安の頃と言われており、
当時は化学の知識で粘土が陶磁器に変化する現象を説明できなかったでしょう。
しかし、現代の知識なら胸を張って言えます。
陶磁器作りは化学反応のひとつです!
小難しい話をしましたが、それはさておき就職活動の合間に
備前焼作りを楽しめてもらえたら何よりだと思っています。
ホテルに着いて、夕食後には再び履歴書の作成や面接対策といった就職活動の準備を進めました。
昨日の指導と今朝の講演のおかげか、多くの学生が履歴書を書き上げました。
また、昨日まで書きあぐねていた学生も、白いスペースが目に見えて少なくなりました。
研修旅行の合間には、次年度の委員会活動について、教員と学生で打ち合わせるシーンもありました。
1年生だった彼らも、もうすぐ2年生です。
就職活動、専門科目の履修、卒業研究を経て、卒業式を迎えられるように一緒にがんばっていきたいと思います。
明日で国内研修旅行も最後です。
長かったような短かったような、そんな気がします。
ひとまず、昨日今日の疲れは温泉でゆっくり癒しましょう。
明日の国内研修旅行最終日の様子も本ブログでご紹介します。
学生達にどのような変化が生まれたのか、お楽しみに!
byカトキチ