せんせのブログ

「楽しい」と「好奇心」すべてはここから始まる!

2011.10.31

大阪府立八尾翠翔高校「職業体験学習」に行ってきました!


今日、私アビーは大阪府立八尾翠翔高校にお邪魔していました。この実験会は本高校の先生のご要望で、同校1年生を対象に行ったものであり、大阪府立八尾翠翔高校では、これまでにも何度か訪問させていただいています。

その目的は、というと、大阪府専修学校各種学校連合会主催の「職業アセスメント・プログラム」モデル事業のフェーズ3「高校生が専修学校の職業教育を体験する事業」の一環として実験会を開催したのでした。(職業教育アセスメントプログラムについては、こちらをご覧ください。)


まずは実験の前に、化学やバイオがいかに世の中
の役に立っているか、そして身近で重要な存在であるかということを分かっていただくため、化学講演を行いました。生徒の皆さんはたまに頷きながら真剣な顔で聞いました。特に同校からはこれまでに10名を超える生徒さんがご入学されており、香料、環境、医薬品など幅広い分野ですでに活躍されています。そのような身近な存在の人が化学者として活躍していることをご紹介すると、生徒さんは頷きながら聞いておられました。「化学はいろんなことができてすごいと思った」「化学でいろんなことをしてみたい」と早くも化学の可能性に思いを馳せておられる方もおられました。


そうして講演が終了した後は、お待ちかねの実験です。実験の内容は「分析化学でマジック!~ビタミンCを探せ~」と、「納豆で秘密の手紙を書こう!」です。今までに行ったことのない実験ばかりだったようで、みんな本当に楽しそうにイキイキと実験をしながらも、「この操作をしたらどうなるんだろう」「なぜこんな変化が起こったんだろう」と興味津々な様子でした。こうした興味関心が、向学心に発展していくことは、本校の学生でも実証済み!(ですから、本校は実験中心のカリキュラムとなっています。)生徒さんには、その効果を実感いただくことができたようです。

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実験を仕事にする化学者にとって、その適性は、「実験を楽しいと思えること」。実験を楽しいと思い、実験を通して好奇心を持ち、化学でこんなことがしてみたい、あんなことがしてみたい、と思えることです。
彼らはまだ高校1年生でしたので、進路検討はまだまだ始まったばかりです。将来化学者としてのスタートラインに立つかどうかはまだ未定です。今日はたった45分の職業体験学習でしたが、近い未来、進路選択をされる際に、「化学者ってなかなかよかったな」と思っていただけると幸いに思います。みなさん、今日はどうもありがとうございました!

by アビー