2014.11.13
今日の午前中、東大阪大学柏原高校の生徒さんと
引率の先生が来校され実験会を開催しました。
参加された生徒の方は、初めて着る白衣に戸惑いながらも
積極的に実験に取り組まれていました。
錬金術の実験では、まるでマジシャンのように銅貨を金貨に変えていきます。
もちろん、本物の硬貨は使えませんので、
お財布の中にある5円玉に近い組成の合金を作りだし、
錬金術師の雰囲気を味わって頂きます。
また、DNAを取り出す実験でも、グレープフルーツジュースの中から
白いもやもやとした「DNAのかたまり」が出てきたことに驚きを隠せないようでした。
実験の後は、すくろーす先生が「身の回りにある化学」について講演しました。
参加して頂いた生徒さんには、
普段何気なく使っている「もの」に
化学やバイオが深く関わっていることを理解され、
さらには本校にも興味を持っていただけたようでした。
同校の先生方は、本校や本校校長ともお付き合いが
深い先生が多くいらっしゃいますので、
今後もこのような職業教育の機会を通し、
化学やバイオへの理解を深めて頂きたいと思います。
本校では、学生主体の環境委員会が1年に4回、
道頓堀川の水質調査を行っています。
道頓堀川は阪神タイガースが優勝したときに
阪神ファンが飛び込むことで有名な川ですが、
環境委員会ではその水質調査を平成16年から10年にわたって続けています。
道頓堀川は泳げるか?道頓堀川の水質調査
阪神タイガースがクライマックスシリーズや
日本シリーズに進出したあたりから、
若者が飛び込むことを想定したマスコミからは、
ひっきりなしに取材の電話がありましたが、
本業の教育活動にも支障が出かねないと判断し、
大半の取材はお断りさせていただきました。
道頓堀川での採水は今週土曜日に行いますが、
その前に採水したサンプルの測定試薬の準備や
採水に持参する器具などの準備を行いました。
今回は今年3回目の水質調査で、採水した水質の分析を行うことはもちろん、
2年生から後輩である1年生への技術の伝承も目的に含まれています。
2年生に教えてもらいながら、
実験操作をする1年資源分析化学科のMくんからは、
「もともと水質調査に興味があって本校に入学しました。
先輩にこのように教えてもらったことを自分が継承し、
後輩に教えていきたいと思います!」と力強いコメントが。
また、生命バイオ分析学科のNくんは、
「先輩達もさらにその先輩達から継承された技術ですから
その技術と伝統を大切に後継したいです!」と語ってくれました。
普段、授業や実験を教えている、私、バッテンから見ても、
「2年生の1年生に対する実験を教えている方法はとてもわかりやすく、
丁寧にしているなぁと感じるとともに、これが本校の伝統!」
と感じました。
明日も水質調査の準備は続きますが、
本番に向けてしっかりと準備をして下さい。
私、バッテンが入校してから10年が経とうとしていますが、
私が新米教員であった時に2年生であったMさんが訪ねてきました。
当時Mさんを指導したかりめろ校長とすくろーす先生との3ショット。
写真の中央に立っているのが、卒業して約8年ぶりに本校に来たMさんです。
現在は、製薬関係の企業で活躍中とのこと。
彼女は主に錠剤の溶出試験に携わっているそうで、
例えば、一口に薬と言ってもさまざまな形のものがありますが、
その薬にとって、どのような形状が相応しいか、
色々な角度で検討する、いわばお薬の設計士のような仕事に関わっています。
本校で学んだことが卒業しても役立っていると話してくれました。
さらにMさんは一児の母!
結婚・出産しても女性がしっかりと働いている姿は、
私の目からも頼もしいと感じました。
また、私のことも覚えていてくれて、
「先生、大きくなりましたね!」という言葉とともに、
お腹を触られた時には苦笑しました。
これから進路を考えようという高校生との触れ合い、
卒業が近づいてきた2年生から下級生への伝統の継承、
さらには、本校で修得した技術を活かし活躍する卒業生と、
さまざまなシーンに立ち会いましたが、
これこそ、学校という場と先生という仕事だからこそのなせる技。
まさに今日は、「せんせのブログ」ですね。
by バッテン