2015.06.20
白衣を来た女子高校生が興味津々で実験を眺めていますが、これは一体、何をしている
ところなのでしょう?
上の写真に写っている女子高校生の皆さんは、「職業体験バスツアー」で来校された
大阪成蹊女子高等学校の1年生の皆さんです。
「職業体験バスツアー」とは、
一般社団法人大阪府専修学校各種学校連合会の事業である、
「OSAKAジョブミュージアム」という職業・仕事の体験イベントの一環です。
「OSAKAジョブミュージアム」とは、大阪全体をミュージアムに見立て、
大阪府下にあるたくさんの専門学校を会場として、様々な職業体験をしてもらおう
というものです。
このイベントの目的は、今知っている範囲だけではなく、様々な職業があることを
知ってもらうとともに、自分にピッタリの職業に就くための進路を考えてもらうことです。
そして、本校でも、毎年多くの生徒さんに来ていただき、「分析化学者」の体験をして
いただいています。
到着された生徒さんに、まずは白衣に着替えていただき、実験室へ移動しました。
生徒さんは実験台に用意された実験器具に、ワクワク感満載といった様子!
早速、ジュースからDNAを取り出す実験を行いました。
冒頭に載せたこの写真ですが、これは自分たちが、ジュースから取り出した物体が本当に
DNAなのか確認する実験の時の様子でした。
皆さん、興味津々といった感じで覗き込んでいます。
本日、人生で初めて出会ったDNAを小瓶に取り分けて、お持ち帰りいただきました。
この他にも、「分析化学でマジシャン」という実験や「花火を作ろう」という実験も
行いました。
茶色から水色へ劇的に色が変化したり、赤や緑の炎が燃え上がったりする度に、驚きの
歓声が上がり、楽しく実験が進みました。
どの実験も、身近な食品や製品に使われていたり、含まれていたりするものを使用して
いて、身近なものと化学が密接につながっていることを実感することができます。
また、これらの実験は、「分析化学者」が実際の現場で使っている技術も活かされている
ので、楽しみながら、分析化学者という「職業体験」をしているのです。
実験の後は、バッテン先生が化学講演を行いました。
講演は、
「化学は身近なところに、たくさんあふれている!」
「分析化学とは、どんな技術なのか?」
「学んだ知識や技術が活かせる仕事には、どんな分野があるのか?」
といった内容で、生徒さんも興味深く聞いておられました。
また、大阪成蹊女子高等学校を卒業後、現在、本校に在籍している学生からの
メッセージ動画も上映しました。
実験及び講演が終了した後に書いていただいたアンケートでは、
『実験が楽しくて、もっと他の実験もしたいと思いました。』
『炎色反応やDNAなど学校で習ったことを実験で確かめられて、良かったです。』
『先輩からのメッセージ動画もあり、化学を学ぶことが楽しくなる内容でした。』
『世の中の様々なところで化学が役立っていて、すごいなと思いました。』
『分析化学者がとても大切なことが分かりました。』
『卒業生が、色々な分野で貢献していることにすごく驚きました。』
『視野を広げると、職業もたくさんあるのだなと思いました。』
などのコメントをいただき、充実した楽しい時間を過ごしていただけたようでした。
本格的に進路を決めるまでには、まだまだ時間がありますので、これからも様々な
職業を知っていくことと思います。
その中で、本日感じた「化学の楽しさ」も覚えておいていただいて、「分析化学者」
という職業も、選択肢の1つに加えてもらえるとうれしいです。
本日の体験をきっかけに、様々なことに興味を持って、自らの可能性を広げていって
くださいね。
by みなと