2016.11.29
今日は学校飛び出し、京都府立綾部高校由良川キャンパスでの出張実験会のため、
ミジンコ先生と、私、すくろーす先生の2名で「食品分析実験と講演」を実施してきましたので、
その様子をお伝えしたいと思います。
綾部高校由良川キャンパスでの実験会は、平成23年度から継続してお声掛けいただき、
振り返ると、早いもので今年で6年目となりました。
今回の実験会のテーマは、「食品分析の実際と応用」というもの。
いつもの出張実験会では、化学を楽しく理解いただくための楽しい実験が中心となりますが、
綾部高校由良川キャンパスの皆さんは、日常的に環境や食品などをテーマに、
様々な実習や実験を行っておられますので、いつもの実験会よりも、
分析化学の神髄に少し踏み込んだ実験をお願いされました。
それもそのはず、実験室の入り口には、「定量定性分析室」という表示が...。
そこで、普段行っておられない「分析機器を用いた実験」として、分光光度計を用いた実験を行いました。
最初は、実験の原理をご理解いただくために、ヨウ素デンプン反応による色のグラデーションを作ってもらうことに。
デンプンが含まれる量によって、ヨウ素デンプン反応の青紫色のグラデーションがうまく現れ、
これを用いて、「検量線」という概念について、みんなで勉強しました。
検量線の定義が分かったところで、実際の食品(鉄補強ドリンク)の分析です。
慣れない操作が多い中で、メスフラスコというガラス器具での溶液調製や、
分光光度計で分析したデータの計算など、みんな積極的に取り組んでおられました。
結果としては、大変美しい検量線を描くことが出来、鉄の含有量も、表示通りという結果になりました。
また、講演として、実際の食品分野での分析化学がどのように活用されているかということや、
食品だけに限らず、分析化学は身の回りのすべてのものに深く関わっている身近な存在である
ということをお話し、実験会を終了いたしました。
この高校出身の先輩方の中に、本校に進学された方もおられますし、
ちょうど、今回参加された生徒さんの中には、来年の4月から本校に入学される方もおられ、
生徒の皆さんにも、本校に親近感を感じていただきながらの実験会でした。
また、実験会終了後の控室では、綾部高校由良川キャンパスの先生が、
生徒の皆さんと一緒に研究されている由良川の水質や生態調査についてご説明いただき、
環境が専門であるミジンコ先生も激しく興味を持って聞いていました。
あまりの盛り上がりに、写真を撮ってしまいました(笑)
そして、先生の環境教育の結果をまとめられた冊子のお土産も頂戴しました。
今後は食品だけでなく、環境分析でもお邪魔できればと思っています。
さて、このブログをご覧になっておられる高校の先生方で、
「うちの学校にも来てほしいなー」というご要望がありましたら、
まだ構想の段階でもでも結構ですので、
↓こちらをご覧になったうえで、お気軽にご連絡ください!
https://www.bunseki.ac.jp/cooperation/
出来るだけご要望に応じて、馳せ参じます!
byすくろーす