2017.10.20
今日は、兵庫県立飾磨工業高等学校へ出張し、
エネルギー環境工学科の35名の1年生を対象として
化学実験を行ってきました。
下の写真は実験中の様子です。
今回の実験会は、兵庫県が実施している
「県立高校特色づくり推進事業(インスパイア・ハイスクール)」の一環として、
高校から本校に特別授業の講師依頼を受けて行いました。
高校の先生方は、化学分析を学ぶ生徒さんたちに対して、
少しでも化学や分析の魅力を知ってもらいたい、
将来の進路検討に活かしてもらいたいとの想いを持っておられ、
「化学を楽しめる実験はできないか」と、本校に相談をいただいたのです。
その熱い想いを持った先生方が、今回の実験会に対して
生徒さん向けに付けられたタイトルが、
「おもしろ化学実験」!!
実験室の黒板にも大きく掲示されていました!
最初にこの掲示を見た私ぽてとと、ぷぷ先生は、
「生徒さんの期待値を上げているなぁ(笑)」と感じましたが、
「その期待に応えて、化学や分析の楽しさを実感してもらいたい」
という想いがさらに強くなりました。
今回は、2時間分の授業時間の中で3つの実験を行いました。
いずれも身近なものを利用した化学実験です。
例えば、下の写真は科学捜査をしているかのように、
紙に付着した自分の指紋を検出しています。
見事に浮き上がり出てくる指紋に、みんな興味津々でした。
他にも、家庭にあるものを利用して、
お菓子やお茶などにビタミンCが含まれているのかを分析する実験も行いました。
この実験では、「分析って難しいかも」と考えていたことが、
「こんなことで調べられるの!?」と実感できるため
生徒さんたちも下の写真のように前のめりになり、
取り組んでおられました。
見えないものを見る分析の魅力を感じていただけたと思います。
最後は納豆や胃腸薬を使い、
ちょっとした生命の力を感じることのできる実験です。
実験そのものは、文字や絵を描きながら楽しめます。
下の写真では、それぞれ何を描こうかと考えておられる様子です。
その中で、一瞬で変わる色の変化に、身近なところに隠れている
化学やバイオを感じていただけたと思います。
実験の最後に、「今回の実験を通して、化学が好きになった?」と、
全員に質問をしました。すると、ほとんどの生徒さんが
好きになったと、手を挙げてくれました。
最後に生徒さんたちにアンケートを書いていただきましたので、
感想を紹介します。
「世の中で化学はとても大切だと分かった」
「身近なところに化学があることが分かった」
「化学が普段の生活で色色なとこに活かされているのを知ってビックリした」
「今日より難しめの実験にチャレンジしたい!」
このように素直な感想の書かれたアンケートを読み返しながら、
化学や分析の魅力を伝える目的が少しでも達成できたのかなと、
私はぷぷ先生とホッと胸をなでおろしました。
こうして「おもしろ化学実験」は、大成功に終わりましたが、
実験がスムーズに行うことができたのも、
生徒さんたちの化学に対する興味と素直に取り組んでもらったおかげです。
兵庫県立飾磨工業高等学校のみさなん、ありがとうございました。
私たちも楽しく実験ができました。
By ぽてと