2017.11.09
今日は、京都橘高等学校の2年生15名を対象として化学実験を行いましたので、
その様子をお伝えします!
上の写真は化学講演の様子です。
身の回りに化学があふれていることや、分析化学が私たちの生活を豊かにしてきた
ことをお話ししました。
橘高等学校の先生方は、化学実験を楽しんで、理科への興味を持ってほしいといった
思いだけでなく、分析化学に関わる仕事や進路先として専門学校という選択肢がある
ことを知ることで、自分自身の進路に対しての視野を広げるきっかけにもしてほしいと
お考えでした。
そこで本校に相談をいただき、今回同校へ出張させていただきました。
今回は、約1時間と限られた時間の中ではありましたが、2つの実験を行いました。
先生のお話によると実験テーマは生徒たち自身が選んだそうです。
どちらも身近なものを使って行う化学実験でした。
最初は、「ジュースからDNAを取り出そう!」という実験でした。
様々な種類のジュースから、好きなものを選んでいただきDNAを取り出しました。
ビーカーにジュースを注ぎ、次に病院で消毒などに使われているエタノールという
化学薬品を加えました。
しばらく待つと・・・
写真のように、白くもやもやしたものを抽出することができました。
ジュースの種類によって多少結果が異なりましたので、隣の班と見比べて
盛り上がる場面もありました。
その後はこの白いもやもやが本当にDNAなのかをある薬品を使って確かめました。
DNAだけに反応するこの薬品をかけ、ブラックライトを当てると光ります!
生徒さんたちは、発光する様子に驚いていました。
抽出される様子や発光を実際に観察することで、身近にある化学やバイオについて
実感する機会になったのではないでしょうか。
続いての実験は「動く!光る!スライム作り」でした。
材料には、洗濯のりとホウ砂を使います。
そしてスライムの色付けのためにピンク色、黄色、緑色の蛍光試薬の中から
好きな色を選んでもらいました。
材料を順番に加え、ぐるぐるとかき混ぜれば、スライムの完成です!
「上手に作れた!」という笑顔をいただきました!
スライムの伸びる様子に、ついつい夢中になってしまいます。
そし今回作ったスライムは「光る!」「動く!」ということで、ブラックライトで
ピカッと光る様子や磁石を使って動く様子も観察していただきました。
最後に生徒さんたちにアンケート記入に協力いただきましたので、感想を紹介します。
「化学が自分たちの生活になくてはならないものであることがわかった」
「身の回りに分析化学があふれていることが印象に残った」
「DNAがどんなものかわかり、光ることに驚いた」
今回訪問した私かもみーるとミジンコ先生は、身近なものを使った化学実験を通して、
化学や分析の魅力を伝えることができた!と安心しました。
また、今回参加された生徒さんの進路選択の一助となれば、嬉しく思います。
短い時間ではありましたが一緒に実験を行うことができ、楽しいひとときを
過ごすことができました。
こうして実験会を盛会に終えることができたのは、先生方や生徒さんたちの
ご協力があってこそです。
京都橘高等学校のみなさん、ありがとうございました!
By かもみーる