2019.06.07
今日は、兵庫県立西脇工業高校へ出張し、
高校の生徒さんたちを対象に実験(授業)をしてきました。
このように本校講師が高校へ伺って行う実験を出張実験会と呼んでいます。
大阪、京都、兵庫などの高校から直接依頼を受け、本校講師(今回は私)が出張し、
高校の特別授業として実施しています。
※これまでの実績などは「中学・高校との連携」としてまとめて掲載しています。
今回は1年生を対象に実験を行いました。
兵庫県立西脇工業高校からは、毎年この時期に声を掛けていただき、
何と今年で11年目!!(^o^)
校長先生からも特別講師としての委嘱状を改めていただきました。
毎年、この時期に声を掛けていただくのには理由があります。
それは、1年生のみなさんにとって、
今日が入学して最初の化学実験の時間であるということです。
高校の先生も、
「生徒に、化学は難しい存在ではなく身近なところにあることを知ってほしい。
そして、少しでも興味を持ってもらいたい。
その導入部分として、楽しい実験(授業)をお願いしたい。」
という想いを持っておられます。
その期待に応えるためにも、毎年、少しでも喜んでもらえるようにと実施して、
今年で11年目となりました。
今日は、工業化学科1年生の約40名の内、半分の生徒さんを対象に
1日目の実験を行いました。3時間もの長い時間でしたが、
あっという間に時間が過ぎました。
※昨年の様子は、こちらよりご覧ください。
・出張実験会 1日目の様子
・出張実験会 2日目の様子
実験は、科学捜査に関連する実験を2つ、DNAを抽出する実験が1つ、
そして、微生物の作り出す酵素の働きを見る実験が1つで、
計4つの実験を実施しました。
実験に使うサンプルの一部がこちら↓↓↓
冷蔵庫の中にありそうな物がほとんどです。
このような身近にある物も利用して実験を行いました。
それでは、実験の様子を一部ご紹介します。
科学捜査に用いられる原理を利用した実験では、
生徒さんたちが調整した溶液がフラスコの中で綺麗に発光しています。
生徒さんたちからは、光る様子をじっと見つめて、
「めっちゃ綺麗!」「ずっと見ていられる!」
「私の好きな色や!」などなど驚きと感動の声が。
下の写真、右下から手が伸びているのは、先生のカメラです。
綺麗な様子をカメラに記録しようと、
先生も一生懸命、撮影されていました。(^_^)
こちらは紙に付けた自分の指紋を検出しているところです。
自分の指紋が、徐々に浮き出てくるという、
こちらは少し地味~だけどスゴい実験です(^_^)
生徒さんたちは、じ~っと真ん中に置いているビーカー内の
様子を見ています。
そして見事に指紋が見えると、
無言で笑顔で「出た!」と、目線を送ってくれました(^o^)
指紋は、下の写真中央の短冊に見える紫色の部分です。
紹介した実験意外にも、
生徒さんたちには3時間という長いようで短い時間でしたが、
存分に「身近な化学」を楽しんでいただきました。
また、実験(授業)が終了した後、昼休みに入ったところで、
3年生の生徒さんが私を訪ねて来てくれました。
2年前の同じ実験でお会いした生徒さんです。
今日、私が来ることを先生から聞き、挨拶に来てくれたのです。
女子バレー部でエースとして活躍中ということで、明日6/8(土)から近畿大会への
出場をかけた大事な試合があるとのことでしたので、
勝てるようにと、エールを送りました!
チーム全員で力を合わせて、がんばって!
応援していますね!
このような生徒さんたちとの再会はとても嬉しい瞬間です。
生徒さんの成長を感じることができ、感慨深いものがありました。
毎年、この実験会を行ってきたことが、繋がっているようにも感じました。
さて、来週6月14日は、
今日お会いできなかった20名の生徒さんと実験を行います!
一緒に実験を楽しみ、化学の魅力を感じてもたいたいと思います。
最後に、今日実験をした生徒のみなさん、ありがとうございました。
また再会できることを楽しみにしています!
By ぽてと