2019.11.22
先日のブログで紹介したように、
本日は、
京都府立綾部高校由良川キャンパスに出張実験会に行ってきました!
綾部高校由良川キャンパスでの実験会は、
2011年度(平成23年度)から毎年お声掛けいただき、今年は9年目!になります。
実験会のテーマは、「食品分析の実際と応用」です。
いつもの出張実験会では、化学を楽しく理解いただくための楽しい実験を
メインにすることが多いのですが、こちらの3年生の生徒さんたちは、
環境や水質、食品などをテーマに、多くの実習や実験をすでに行っておられますので、
通常の実験会よりも少し踏み込んだ実際の現場に近い実験を準備しました。
今回は、2年生の時に仕組みを学ばれたという分光光度計を用いて
「分析機器を用いた実験」を行いました。
最初に、実験の原理をご理解いただくために、ヨウ素デンプン反応による色の
グラデーションを作ってもらいました。
デンプンの量によって、青紫色のグラデーション現れ、
これを用いて「検量線」という概念について、みんなで勉強しました。
上手くいけば、下の写真のようになります。
少し液量がバラバラになりましたが、うまくいきましたね。
検量線の定義が分かったところで、実際の食品(鉄補強ドリンク)の分析です。
冒頭の写真も含め、メスフラスコというガラス器具での溶液調製や、
分光光度計で分析したデータの計算など、慣れない操作が多い中で、
皆さん真剣に、そして笑顔で協力しながら取り組んでおられました。
終了後のアンケートでも、
「検量線の意味がよく分かった。」
「分析機器を使用する大切さが印象に残った。」
「楽しく実験ができた。」
などなど、嬉しいお言葉もいただきました。
実験会終了後には、こちらも恒例行事となりつつある、
同校の「分析化学部」の皆さんとお話しさせていただきました。
分析化学部では、地域を流れる由良川の水質・生態調査や、河川の清掃活動、
それに合わせた環境問題の啓発活動を行なっておられるとのことで
活動内容や研究手法について、我々ができるアドバイスをさせていただきました。
そして先日、本ブログに書きました、本校の「道頓堀川の水質調査」が
取り上げられた映像を紹介すると、大変熱心に見られていました。
最後には、先生方がそれらをまとめられた環境教育の冊子もいただきました。
お話や冊子を通して、分析化学部の生徒さんが、
いかに一生懸命に活動に取り組んでいるということが良く分かりました。
ぜひ、今後も楽しみながら地域の調査・活動を続けていってください。
京都府立綾部高校由良川キャンパスの生徒のみなさん、 ありがとうございました!
本校では中学・高校の先生からご依頼を受け、
ご要望をいただき、それに合わせた実験(授業)内容を調整し実施しています。
詳しい内容やこれまでの実績などはコチラをご覧ください。
by ましおか