新聞に出ていた「鳴き砂」のコラムを読んで興味がわき、その成分を調査しました。サンプルは京都の琴引浜と砂方浜、鳥取の陸上浜の三カ所から採取。鳴き砂は石英を60%以上含み、粒径が大きい特徴があることをまず文献で確認した上で、各浜の砂粒の大きさや金属とシリカ(酸化ケイ素)の含有量を調べました。顕微鏡で粒径分布を見ると、琴引浜と砂方浜の粒が陸上浜より大きめ。シリカは三カ所とも60%以上でしたが、陸上浜は金属量の数値も高く、鳴き砂の条件に合わなくなってきていることがわかりました。次は海水汚染が鳴き砂にどう影響するのかなど、引き続き研究していきたいと思っています。
など