近年、ストレスと疾患や老化との関係が報告されており、健康寿命を伸ばすにはストレスの軽減が不可欠と言えます。そのため、社会では癒しグッズなどストレスの軽減を目的としたさまざまな方法や商品が提案されています。人はストレスを感じると交感神経が優位となり、癒されると副交感神経が優位になります。また、唾液中のアミラーゼは交感神経が優位になると分泌が進むため、唾液アミラーゼ活性を測定することで交感神経の高まり、つまりストレス負荷の大きさを評価することができます。そこで、定期試験の受験やオイルマッサージなどの前後で唾液アミラーゼ活性を測定したところ、測定値に変化があり、癒し効果が認められました。今後はさらに被験者を増やし、さまざまな方法や商品の癒し効果を科学的に評価していきたいと思います。
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