本日は令和3年度の「第1回土曜化学実験会」を開催しました。
土曜化学実験会は、中学校や高校の先生方や生徒の皆さんに、
日頃、なかなかできない化学実験をやっていただこうと会員制で行っているイベントです。
平成14年度より年2回程度開催しており、毎回ご好評をいただいております。
今回も多くのご参加の申し込みをいただきました。
受付から、実験室への案内、実験の補助まで、毎回在校生が協力してくれます。
今回の実験テーマは、
1.卵の中のタンパク質
2.食べ物にもオーラはあるんです
の2つです。
1つ目の実験「卵の中のタンパク質」ですが、
身近にある食材の「卵」には、多くの栄養(=タンパク質)が含まれています。
そのタンパク質を構成するアミノ酸を確認することで、どんなタンパク質が含まれているのかを観察します。
試験官に卵の白身を薄めた液体を知れ、様々な薬品を加えたり、熱したりして形状の変化や色の変化を観察しました。
色の変わる様子をどうぞ
様々な変化に、「うわー」「すごいー」などの声が上がりました。
2つ目の実験は「食べ物にもオーラはあるんです」。
「オーラ」とは、いろいろな食材に含まれる色素のことです。
コーヒー豆、緑茶、玉ねぎを煮詰めて色素が抽出されたところに、ガーゼのハンカチを入れて、一緒に煮詰めます。
入れる前に、ビー玉と輪ゴムで出来上がりの模様をイメージしながら、色の染まらない箇所を作ります。
そして、色素が入ったビーカーへ
あとは待ちます。
この工程だけですと、「化学」の実験ではないように見えますが、
実は、ハンカチには、事前に「豆乳」を染み込ませてあります。
ガーゼ=綿の植物性繊維ですので、色素がよく染まるタンパク質を染み込ませることで、よりきれいに染まるのです。
また、染めた色素を落ちにくくするために、染めた後にミョウバンに浸けて、色素を化学的に「固定」しているのです。
このような工程を経て、きれいに染まりました!!
参加した生徒さんからは、
「楽しく参加できました」
「サポートがあってやりやすかった。」
「いろいろな薬品があり、化学は奥が深いと思った。」
「いろいろ勉強になった」
といった感想をいただきました。
ところで、参加いただいた方の中に、大阪学芸中等教育学校の生徒さんたちがいました。
実は昨年度、大阪学芸中等教育学校の「土曜講座」という企画の1つのテーマとして、学校にお邪魔して実験会をしてきました。
その際に、本校でも実験会を実施していることを知り、今回参加してくださいました。
昨年度の土曜講座に参加された生徒さんもいました♪
その時の様子はコチラ
最後に集合写真を撮らせていただきました。
大阪学芸中等教育学校の生徒さんだけでなく、ご参加いただいたすべてのみなさま、ありがとうございました。
今回参加できなかった方も、本校主催の実験会はまだまだ続きます。
先生方にとっては、授業やクラブ活動等の参考のために、生徒さんにとっては、化学の面白さ、楽しさを実感できる機会となります。
次回の土曜化学実験会は、令和3年12月4日(土)
1.きな粉の中身はなんじゃろな?
2.君たちはまだ本当の納豆を知らないです。
と、今回とは異なるテーマをご用意してお待ちしています。
詳しくは以下をご覧ください。
・高校生の方はこちら
・教員の方はこちら
ご興味がおありの方は、ぜひご参加ください!