2005.09.04
化学分析コース1年生では、後期実験科目の重量容量分析実験が始まりました。
この実験では、定量分析の要である「重量分析法」と「容量分析法」を15週に渡って学びます。今回は1回目のガイダンスで、実験を安全に行うための注意事項や、実験で発生する廃棄物の処理や緊急事態が起こった場合の対応などの手順を再確認したあと、これから4週に渡って行う「重量分析法」の解説を行いました。
重量分析法は、目的となる物質の質量を直接測るため、一般に最も正確な分析方法と言われおります。精密天秤のスイッチを押せば質量が判るようになっているのですが、それだけでは正確な真のデータは得られません。機器を正しく用いて、正確なデータを出すにはある程度の経験を要します。本来であれば、要点を押さえて簡潔に説明するのがベストなのでしょうが、つい自分自身の経験を伝えようと、欲張ってあれこれ追加しながら説明してしまいます。結局、終了時刻いっぱい迄かかりましたが、終了後に学生と話していると、私達の言いたいことを彼等は充分に理解してくれたことがわかり嬉しかったです。まだまだ彼等に伝えたいことがありますが、残りは実験中に順次話していきたいと思います。でも、1年生の皆さん、「習うより慣れろ」という言葉もありますように、皆さん自身がよく考えながら実験に取り組んでください。そうすれば人より多くの経験が身に付くのです。
by 英国チャレンジャー号