2005.09.25
今日は化学分析コース1年生の重量容量分析実験で、オキシン沈殿法によるアルミニウムの重量分析を行いました。
アルミニウムはクラーク数で第三位、すなわち地表付近で3番目に多い元素で、私達の身近に溢れており、分析する機会の多い元素のひとつなのです。学生にとっては初めての重量分析ということもあり、最初は苦労しておりましたが、夕方にはコツをつかんだようでした。これから4週に渡り重量分析に取り組みますが、確実にマスターしてくれることでしょう。
クラーク数とは岩石圏、気圏、水圏に存在する元素の割合を表したものです。一位から順番に挙げると、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム・・・となります。カルシウムが多かったり、アルミニウムが鉄より多かったりするのは意外に感じられると思います。ちなみにクラークとは、提唱した地質学者のアメリカ人のお名前からとっています。
昨日から化学分析コース2年生の「卒業研究」が始まりました。今週は各研究グループが思い思いに各分析機器を用いて、操作の確認や予備実験を行っていました。写真の高速液体クロマトグラフ(HPLC)も多くの研究グループが用いる機器で、企業でも「HPLC経験者」は高く評価されています。私も自分の研究に用いましたが、その経験を学生達にしっかり伝えたいと思います。
by 英国チャレンジャー号