2005.11.16
皆さんはスーパーやコンビニでお弁当やお菓子を買ったとき、「食品成分表」をついつい見てしまいませんか?そこには、エネルギーやタンパク質、糖質(炭水化物)、脂質などが明記されていると思いますが、今日はそのうちのタンパク質の分析についての話をしました。食品試料の分析方法としては、蒸留と滴定の技術があれば良いので、実は本校の今の1年生の技術で十分測定できるのです。実際に企業で行われている実験方法についての話とあってか、学生には大変興味があったようで、授業終了後には生命バイオ学科のO君やW君から質問がありました。
このように、授業中に話したことで、何か1つでも疑問や興味を持ち、それを知ろうとするために行動に移した段階で、既に自分のものになると思います。これからも積極的にいろんなことを質問をして欲しいなと思います。
午後からは、今年度3回目の化学実務駅伝でした。今回は愛知県の企業で、今年の3月に化学分析コース22期生として卒業し、現在この企業で活躍しているOGのMさんも一緒に来てくれました。ご講演の内容は、化学の歴史や様々な分析機器を使った分析手法、そして分析結果がどのように役立っているのかという話で、学生が興味を持てるようにイラストや写真を用いて分かりやすくお話しいただけました。ここでも学生からは様々な質問が時間いっぱいまで飛び交い、活発な質疑応答の時間となりました。また、卒業生のMさんからは「実験終了後の考察を大事にしてください」という貴重なメッセージもいただけました。
この駅伝のために、半年前からいろいろと資料を集めて頂き、大変時間をかけてご準備いただけたことをご講演者からお伺いし、大変有り難いことだと思うと同時に、私たち教員もこのような企業の方々のご期待に沿えるように、しっかりとした教育をして行かねばならないと、身が引き締まった一日でした。
byすくろーす