2006.05.01
今日は、連休の合間の登校日と言うことで、ちょっと気がゆるみがちなのですが、事故、けがの無いように口酸っぱく注意をしながらスタートした一日でした。
私は今日は資源分析化学科2年の材料分析実験を担当しました。担当項目は「はんだ中の鉛およびスズの定量」。電子工作をするときに使う合金である「はんだ」の中に含まれる金属の量を測定します。
この実験は、分析機器は用いませんが1年生の最初にやった定性分析実験と、後期に行った定量分析実験の知識を思い出しながら実験する必要があります。実験をスタートして1時間くらいは器具の洗浄や溶液の調製に手一杯で、冷静に思い出しながら実験をしている雰囲気ではありませんでしたが、一段落してから「なぜこの金属は沈殿するのに、こっちの金属は溶けてしまうの?」とか「この試薬とこの金属は何対何で反応するの?」「この試薬の役割は?」などと質問していくと、「あ、せんせ、それ1年の時にやったわ」と思い出しながら答えてくれていました。
良かった。ちゃんと覚えてくれていたんですね。(予習をして思い出してくれたのかなぁ?)
ただ実験のスピードを左右する大事なことを1つ忘れていました。濾紙をあらかじめ湿らすのは良いのですが、ちょっと置いておく時間が長すぎました。濾紙をぬらしておくと繊維が膨張して濾過のスピードが遅くなるのです。今日の実験は特に目の細かい濾紙を使っていたので、溶液の濾過に非常に時間がかかってしまいました。でも今日のこの経験で、今後はこのミスはしなくなってくれるでしょう。
さて、今日はけがもなく無事に実験が終了しました。まだ明後日からの5連休に入ると別の気のゆるみが生じて事故にあいかねません。ちょっとしたバイク旅行を計画している人の話も耳にしましたが、十分に気をつけてGWを過ごしてもらいたいと思います。
by ドラ一郎