2006.07.14
今日は1年生の基礎化学実験の担当でした。今日の実験は、有機溶媒中に含まれている4種類の有機物質の性質(酸性・塩基性)の違いを利用して、1つずつ取り出していく技術をマスターするのがねらいです。
ここで使うのが『分液ロート』というガラス器具です。学生はこの実験で初めて分液ロートを使うため、最初は大変ぎこちないスタイルで実験をしていましたが、少しずつコツを掴み、実験の終盤では使い方をきちんとマスターしていました。
一通り実験が終わると、今度は4種類の有機物質のうち、何が含まれているか分からない溶液を各学生に分析してもらいました。
実験終了後、何が含まれていたのかを一人ずつ確認しながら、今回の実験の原理も含めて、口答試問を行いました。
有機テクノロジー学科のU君は、実験中には何となく原理を理解しているようだったのですが、この口答試問で頭の中の整理がスッキリとつき、完全に理解が出来たようでした。
このように、学生の「モヤッと」が「スッキリ」に変わるときは、何も言わなくても、学生のいきいきとした表情で分かります。やっぱり、机の上で勉強しているより、実験室で実際に化学物質を扱うことで、「スッキリ」となることが理想だなぁと思う今日この頃でした。
byすくろーす