2007.05.10
今日は2年生のデータ解析法?の授業を担当しました。この授業では人間の主観だけで間違った判断をしてしまわないように統計的に実験データを解析する方法を学びます。こういうとすごく難しく感じるのですが、「実験結果を平均値だけでなく、データのばらつき方も参考にしながら比較する方法」というと少しは簡単に思っていただけるかもしれません。
この授業の内容は私たち分析化学者にとってはとても重要な内容です。今日は穴埋め式のプリントを使って「一元配置分散分析」という項目をやりました。先週は主に数式の説明をしたのですが、やはり自分の体を動かしてやってみないことにはモノになりません。数式だけさらっと使えるようになってもなかなか計算の意味は実感できません。今日のプリントはこの大事な計算をしっかり体験してもらうために、1時間まるまる使っての演習を行いました。
選集紹介した数式だけではピンときていない学生も多かったのですが、この演習を行うことで、授業が終わってから「先週のはわからんかったけど、このプリントで自分でも計算できるようになったわ」といってもらえたのがうれしかったです。
来週末には卒業研究のテーマ案を提出しなくてはいけません。ここのところ学生たちは昼休みや放課後、各先生に相談に行って実験テーマの検討を行っています。かなり準備の進んだ班、まだまだの班、いろいろいてるようでしたが、残りあと1週間、十分に内容を煮詰めてほしいと思います。
by ドラ一郎