せんせのブログ

頭痛薬を作ろう!

2007.06.17

今日の化学分析コース1年生の基礎化学実験は、アセチルサリチル酸の合成実験でした。アセチルサリチル酸はアスピリンの名で知られている頭痛薬の主成分です。
実験内容としては、はじめての有機合成実験となります。この実験、テキスト通りに行っても合成しない、あるいは一端合成したのに次の操作をすると溶けてしまうなどの思い通りに成りにくい実験なんです。そこでちょっとしたコツ(ちゃんと化学の理論にそっていますヨ)を教えてあげると全グループ見事に合成することができました。液体のなかからアセチルサリチル酸が析出してきて、「出てきた!」と喜んでいる姿を見ると、平日コースより平均年齢が高いのですが、なんだか微笑ましく思えました。
次回の実験では、自分たちで合成したこのアセチルサリチル酸(アスピリン)を今までの実験でならってきた薄層クロマトグラフおよび吸光光度法でその純度を調べます。どのグループがどれだけ純度の高いアスピリンを合成できたか今から楽しみです。
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by トトロ