2007.06.21
私は、一年生の実験科目を担当していませんが、今日は一年生の実験をのぞいてみました。今日はどんな実験をしているのかと思ったら、学生のみなさんは教室で盛んにノートを取っていました。
今日は前期後半の実験に向けたガイダンスの日だったのです。
実験では、テーマごとの原理や操作を細かく書いたオリジナルのテキストを用いますが、ガイダンスではテキストに書ききれない細かい注意点や操作につて詳しい説明があります。特に一年生の実験では、実験方法だでなくレポートのまとめ方まで特に詳しくガイダンス行われます。
そのため入学まで化学実験に馴染みの無かった学生も、一年後には入学まで文系だったとか理系だったという区別がつけられなくなります。
ちなみに写真は、有機合成実験の基礎であるサリチル酸と無水酢酸から痛み止め作用のあるアセチルサリチル酸を合成し、きちんと合成できたか薄層クロマトグラフィーで分析するという段階の場面です。
有機化学といえば、有機テクノロジー学科があります。
ちょうど明日は有機テクノロジー学科二年生の実験日で、単純なベンゼンを出発材料として、何段階もの反応を経てアゾ染料のオレンジIIを合成します。
一年生のうちに基礎をしっかり学ぶので、二年生になると複雑な多段合成も問題なく取り組めます。
by めざせ!関西人