2007.09.14
今日、本校では朝から長野県の下伊那農業高校の生徒さん約40人をお迎えしました。
修学旅行の一環でいろんなところに研修に行かれているようで、昨日は淡路島へ行っていたそうですが、今日は本校でバイオ・化学に関する実験を体験することになっています。
本校で用意していたのは、「納豆のパワーを調べる実験」と「食品中のビタミンCを調べる実験」。私は直接実験の担当には入っていませんでしたが、在校生の卒業研究の合間に時々どんな様子か見せていただきました。実験もとても楽しくしているようでした。
実験の後で担当の先生から実験会の様子を聞くと、長野県の皆さんには「関西弁」がオオウケしていたそうです。私たちは普段あたりまえに関西弁を使っていますが、他の地域の人には「関西芸人」がつかう特別な言葉のように聞こえるのでしょうか?あと食文化の違いも感じました。関西人はどちらかというと納豆が嫌いな人が多いんですが、今日来た皆さんはほとんどが納豆好きということでした。こんなに納豆好きの人がいるのならお家にも納豆があることでしょう。お家に帰ってから、ぜひ今日やった実験をお家の人にも見せてあげて欲しいですね。
さて、3時間足らずの研修でしたがとっても楽しんでいただけたようでした。また来年も後輩の皆さんに来ていただけたら幸いです。
他の高校の先生方でも本校での実験会に興味がおありでしたら、一度お問い合わせください。
高校生の実験とは別に本校の2年生も実験を行っています。今日は卒業研究の第2日目でした。
私の担当する班のうち1班は杉の樹皮を使った実験をしています。今日一日かけてじっくり成分を抽出したところ、きれいな赤い液体を得ることが出来ました。最初はもう少し茶色い褐色の成分が得られるだろうと予想していたのですが、意外なきれいさでした。ワインより透明感があって、もう少し渋みをもった色合いです。
この液体からある成分を抽出してどの程度の効果を持つかを調べていくんですが、期待している物質が思っている以上に含まれていれば、保存料や食品そのものとして応用が出来そうです。松の樹皮から取られたフラバンジェノール入りのお茶があるくらいですから、杉からもドリンクが出来たらおもしろいなぁ、と感じています。
とりあえず今日得た液体にはいろんな成分がごちゃ混ぜに入っていますので、いくつかのめぼしい成分に分離して分析していこうと考えています。2月の発表向けてがんばるぞ!
by ドラ一郎