2007.09.20
皆さんは、食品を購入するときや買ったときに、包装の裏面に必ず表記されている「食品成分表示」をじっくり見られるタイプですか?私の担当している生命バイオ分析学科2年の授業「食品分析化学」はまさにその成分表示を作るための授業と言っても過言ではないでしょう。
今日はその授業の日でした。学生達はこれまでに「食品分析化学実験」で、糖質や脂質、ビタミンなどの分析を経験していますが、この授業では実際に企業で分析するときに必要な知識や重要なポイント、またたくさんの方法を紹介していきます。
今日は分析で得られたデータの取り扱い方について解説しました。データの取り扱い方については、ドラ一郎先生が担当されている「データ解析法」という授業ですでに説明されています。そこで、ドラ一郎先生に今日私が担当する範囲を見せると、「彼らはその範囲は理解していると思って頂いて結構です」ということでしたので、今日の授業では二人のI君と二人のKさんに一つ一つ理解しているか尋ねながら進めていきました。
食品分析をするというと、とかく分析方法や食品に目がいきがちですが、実は分析によって得られたデータをいかに正当に評価するかということは大変大切で、企業で求められていることです。今日の授業で、今までに学習してきた様々な授業はそれ単独で終わることなく、すべて繋がりがあり、必要なことであったということも、学生達は実感したと思います。大切なことは、習ったことをすべて覚えることではなく、企業で分からないことに直面したときに、あの授業で習ったことに関係しているとかあのテキストに載っていると気づき、自力で調べることが出来ることだと思います。現在取り組んでいる卒業研究ではそれを実践し、体得して欲しいと思います。(ちなみに写真は授業で使っているテキストの1つです)
by今日はちょっと真面目なすくろーす