2007.09.28
化学とバイオの勉強は、講義を聴いて勉強することも大切ですが、実際の社会では頭だけではなく実験を行なえる技術が大切です。そこで本校では実験を重視し、毎週2日間は朝から夕方まで実験です。すでに日記に何度か書かれていますが、2年生はその時間を使って卒業研究を行なっています。
卒業研究は、資源分析化学科、生命バイオ学科、有機テクノロジー学科の3学科が同時に実験を行なっています。実験の内容は、アオサノリに含まれる微量な重金属を原始吸光光度計を使って測定する物から、薬の放出制御、微生物に対する抗菌物質の探索まで非常に広範囲にわたっています。これらのテーマは、学生たちが前期からいろいろな文献や資料を探して独自に考え出したもので、良くこんなにたくさんのテーマを考え出したと感心してしまいます。
そのため実験室を見て回ると、そこはまるで化学とバイオ実験の展覧会場です。
アビー先生も21日の日記に書いているように、たくさんの種類の実験が行なわれているので、それぞれの実験を見て回り指導することは非常に楽しみになっています。
卒業研究終了後には発表会があり、その時にはどんな質問をされるか予想ができません。そこで質問の答えに詰まらないためには、自分の研究をすべて把握しているだけでなく、質問になれておくことも必要です。
薬の放出制御を研究している班が、擬似薬を含んだサンプルの重さと放出量の関係を測っていたので「重さより面積のほうが重要でないか?」と質問してみました。
すると「シート状で厚さがほぼ一定なので、重さと面積が比例します。」との答え。その通りですね。しっかり考えて実験を組み立てているのだと感心しました。
by めざせ!関西人