2007.10.15
今日から1年生の機器分析化学実験の実習が始まりました。
私も前期から講義では分析機器のことを教えてきましたが、実際に装置を目の前にして学生達に説明できることは非常に楽しいです。学生達も、今までは教科書の図や板書したイラスト程度しか見ていませんでしたが、現物を目の前にして、少しワクワクしている様子です。
今日は私はガスクロマトグラフの担当をしていまして、学生達に数種の有機溶剤(アセトンやベンゼン)が含まれる液体を渡し、その中にはどんな成分が入っているか定性分析をしてもらいました。
実験中は、ボンベの開栓から機器の立ち上げまで全部学生にやってもらいます。私は演示をしたり、説明はしますが、基本的に「口は出すけど手は出さん」方式で、カラムの付け替えなど一部の難しい操作を除いて、学生達にほとんどの操作をやってもらいました。私が学生時代に習った学校では、「これは高額機器なので君たちが触って壊してはいかん」というスタンスだったので、その日の実習の中では分析機器を触ったという実感は全然無かったのですが、本校では学生の手で立ち上げ等を行っていますので、得られる経験値は段違いに上だと思います。
こうやってたった2年ですけど、他には負けないだけの経験値を積んで、立派な技術者になって欲しいと思います。
by ドラ一郎