せんせのブログ

出た! 5

2008.01.13

先週ご報告しました化学分析コースの定性分析実験実技試験の続報をお知らせします。今日で第4回目の試験となりますが、ついに未知試料中の金属イオン5種類全てを検出した学生が出ました(バンザイ!)。(下の写真で後ろ姿の学生が5種類検出したK君です)
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しかもクラスの平均検出金属数もなんと3.5個と大幅にアップです。この数値ははっきり言って驚異的です!
無機定性分析では系統的に分離確認するため全ての分析の流れを理解しておく必要があります。しかし試験でこの通りやっていたのではいくら時間があっても足りません。そこで必要になるのが、如何に必要のない操作を見極め、且つ反応の変化を観察、推測する力です。つまり今までやってきた実験での反応の変化(色や沈殿の有無)を正確に記憶しておくかです。
テキストで黄色の沈殿が出来ると書いていても実際は黄土色だったりします。黄土色を黄色ではないと判断するのではなく、黄色になにか別の沈殿色が混ざって黄土色になったと考えればその金属の検出が可能になるわけです。化学分析はテキスト通りにいくとは限りません。組成が複雑になればなるほど実験者の観察力、推察力が大きく作用します。そしてそこに新たな発見があるのです。
少々説教じみた話になりましたが、この成果に触発されたのか、この日は居残り実験希望者が3名も出ました。みんな負けず嫌いですね。ゴメン勉強熱心ですね。さあ、残すはあと1回限りです。第5回目の実技試験日までは少々間が開きますが、いまから最終結果が楽しみです。

by トトロ