2008.01.16
今日は、姉妹校の国際環境専門学校(次年度より環境学園専門学校へ校名変更)と合同で、1年生を対象とした「企業紹介講座」を実施しました。本校へ求人を頂いている企業の方、またそこで働いている卒業生をお招きし、会社の業務内容はもとより、求める人物像や就職活動へのアドバイスなどをご講演頂きました。
私は会の冒頭に、基礎知識として、現在の大学生の就職活動実態を紹介しました。一部をここに書きますと、「一昨年から昨年にかけて、典型的な就職活動をしてきた大学4回生のA君は、一昨年の大学3回生時の12月前半から資料請求・エントリーを25社に対して行い、会社説明会・セミナーへの参加は、昨年1月前半から開始し、3月前半に最も多く参加。面接試験や筆記試験は12社受験し、内定までの企業との接触は5回であった。」。これが現在の大学生の平均的な就職活動をデータとしてまとめたものです。「売り手市場」と言われるものの、実際には内定をたくさん取る学生と、取れない学生の二極化が起こっているのが現状で、データを見る限り楽とは言えないことが良くわかります。
こうした中、本校の学生のメリットは、資料請求・エントリー・説明会・セミナーなどを省略し、本校に来た求人先に学校を介し受験できることです。ただ、上記のような体験を経て就職した大学生と職場では一緒に働く訳ですから、職場のライバルとして就職後負けないためにも、こうした大学生たちがどうやって入社しているのかを経験し、知ることは大切なことです。こういったことを理解するためにも、この「企業紹介講座」があります。
また、就職活動の意識向上だけにとどまらず、分析化学者として夢が広がるようなお話も多々ありました。安全な魚の養殖、良質な有機性廃棄物から有機肥料(コンポスト)を作る、上下水道を管理し市民生活を守る、新薬開発段階での安全性チェックなど、どれも化学技術を駆使し、卒業生が携わっている仕事の紹介で、私もそれらの卒業生の顔を思い出しながら、ワクワクして聞くことができました。
1年生は、就職活動や将来の仕事に向き合うというスイッチが入ったはず。明日からの「目の色」が楽しみです!
by かりめろ