せんせのブログ

考古学でもバイオが活躍

2008.01.17

今日の「バイオ実験法」という講義でアビーが話したのは、燦然と太陽が輝くエジプトのピラミッドとバイオの関係。ピラミッドの中のミイラが一体誰であったのかを、バイオテクノロジーによって明らかにされたというものでした。それは一体どのようにしたかというと、ミイラのDNA鑑定をしたのです。DNA鑑定、とか、DNA解析、ゲノム解析という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?DNAやゲノムは、簡単に言えば生物の体の設計図のようなものであり、それを調べることで、それがどんな生物なのかがわかるのです。ですから、ミイラからDNAを取り出し、(DNAはたとえその生物が死んでしまっても、残っている細胞や髪の毛の中に含まれています。)それを調べればいいのですが、それを明らかにする仕組みについて解説をしました。
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実は、このミイラの正体を暴くだけではなく、バイオテクノロジーは考古学に広く関わっています。例えば、地層の中に埋もれている花粉から、恐竜が生きていた時代の地球環境を推定したり、コケが海から陸に上陸したときの状況を探ってみたり‥バイオテクノロジーが進歩することで考古学も発展を遂げてきたと言っても過言ではありません。

また、同じ「DNA解析」という技術を応用すれば、事件現場の髪の毛から犯人を断定したり、また、国産和牛は本当に国産か!?というような品質保持も可能であり、バイオはいろいろなところで大活躍です。学生には、自分たちが学んでいることが、一体世間でどのような役に立つことが出来るのかを常に念頭に置き、やりがいを見いだしながら勉強していってほしいなと思います。
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by アビー