2008.02.16
本日の化学分析コース1年生は、容量分析の実技試験の最終回を行いました。先週は酸化還元反応の実技試験でしたが、最終回の今回は中和滴定を実施しました。酸化還元滴定では還元剤を酸化剤で滴定するだけでしたが、最終回の中和滴定では酸の評定を行い、その上で2種類の塩基を混合した溶液を一度の操作で求めるというものです。更に一方の塩基の終点(中和点)は判定が難しいものです。案の定、練習実験では終点の値が個人でもバラツキが大きかったです。しかし終点の見極めについて指導すると実技試験ではバラツキがピッタと止まりました。さすが1年間鍛えられた成果がはっきり出ているな、と感じました。
このような滴定操作は地味ですが、化学分析をする上では絶対に欠くことの出来ない技術です。しかも反応理論を理解していないと先ほどの様なバラツキがひどかったり、操作が曖昧になったりして真の値を得ることが出来ないのです。1年生もプロとしてやっていける素地ができあがってきたようです。
2年生からは応用技術が控えています。1年生で習得した基礎技術を存分に発揮して頑張って欲しいものです。
by トトロ