2008.03.14
いよいよ第25回目の卒業式当日を迎えました。早朝からあいにくの雨で、私たち教職員が毎回行っている駅から会場までの清掃については中止にしました。ただ、卒業生たちが会場に来る時間帯だけは、雨が小降りになったことが幸いでした。
開式と同時に、卒業証書授与、校長式辞、賞状披露、来賓祝辞、在校生送辞、卒業生答辞へと流れは続きます。毎回、ご来賓や保護者から、本校の卒業式は良いと評価を頂くのですが、今年も在校生・卒業生ともに厳かに式に臨み、また気持ちのこもった送辞、答辞に、私の涙腺も緩みがちになります。
私の式辞を要約すると、100人の高校生が大学に進学したとすると、中退せず4年で卒業し、そのままきちんと就職して3年間働き続けるのはたった32人しかいないという文部科学省のデータを紹介した上で、「本校学生は学生生活をしっかりと頑張り、ほぼ100%の就職を果たしていることに胸を張って欲しい」というメッセージを伝えました。そして、楽ではなかったにせよ、私たち教職員に充実感を与えてくれている今を、「ありがとう」という言葉で表現しました。
さて、卒業式の後は記念パーティー。ここでは教員と卒業生が和やかに歓談する場です。記念撮影をしたり、卒業アルバムにメッセージを求められたり。そのうちの一人に、私はこう言われました。「入学するか本当に悩んだ。でも、今もう一度入学したい!」と。卒業時のリップサービスもあったかもしれませんが、本当に嬉しい一言です。
例年感じることですが、2年間の学生の成長は目を見張るものがあります。この刺激こそが私たちの教育者魂に火をつけ、さらに新しく入学してくる学生に対し、信念を持って指導することができる。つまり、こうした卒業生の力によって、私たちは進化しているのです!
だから、そう長くは感傷に浸ってもいられません。さぁ、次は来月入学してくる学生を迎える準備です!
by かりめろ