2008.04.21
今日は生命バイオ分析学科2年生の「バイオテクノロジー総論」という授業の担当日で、ヒトゲノムプロジェクトについて説明をしました。1990年にアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、そして日本の6カ国が国際的に協力をして2003年にヒトゲノムの全塩基配列の解読が完了しました。ほんの5年前のことです。
私がバイオテクノロジーに興味を持ったのも、ちょうどこのゲノムプロジェクトが発足したころで、ニュースで流れたことがそのまま授業に出て、教科書に載り、またその教科書が1年たつと古いものになったりと、バイオテクノロジーが急成長する時代に学生時代を送りましたが、そのあともES細胞が登場したと思えば、ips細胞が登場したりと、バイオテクノロジーの技術の進歩はとどまることを知りません。
私はこの授業でバイオテクノロジーの現状と今後の可能性を語りますが、学生たちに知っておいてほしいことは、今最先端のことは明日はもう最先端ではないということです。ただし、変わらないのは原理原則。この原理原則さえ身につけておけば、将来どんな新しいことが登場しても理解できる「力」となるのです。
さて、話は今日の授業終了後に戻りますが、私が教室に持参した文部科学省の「一家に一枚ヒトゲノムマップ」に、SさんとAさん、Kさんが興味津々で群がっていました。バイオテクノロジーの魅力にますますはまっちゃたかな?
ちなみに、このゲノムマップは皆さんもダウンロードすることができますので、もしよろしければこちらをご覧ください。↓
http://stw.mext.go.jp/20060414/
byすくろーす