2008.04.27
今日は、化学分析コース1年生のHさんを紹介します。
土曜と日曜のみの通学でありながら、2年間で卒業できるのが、化学分析コースの特徴であり、平日は会社で働いている人が多く在籍しています。Hさんもその一人。月曜から金曜までは環境系の企業で働きながら、週末は本校で勉強しています。
Hさんの目標は、環境計量士の資格を取ること。環境計量士とは、水や空気や土などに含まれる有害物質の濃度、あるいは、騒音や振動のレベルを分析できる専門知識と経験を持った技術者であり、経済産業大臣が認定する国家資格です。環境分野で最も需要のある資格の一つですが、それだけに難易度も高く、難関とされている資格です。
化学分析コースは、土日のみの開講ですが、修得できる知識と技術、就職指導、そして、資格サポートなども他のコースと変わらないので、平日は働きながらでも難関資格を目指して勉強ができるわけです。
しかし、Hさんは化学が得意というわけではありません。忘れてしまったことや、分からないことも、もちろんあります。先日、会社の帰り道に学校まで質問に来てくれました。気体の性質についての質問でしたが、大学入試では出題されない基本事項なので、高校では詳しく教えてもらっていなかったようです。しかし、化学の基礎となる重要な内容でしたので、クラス全体に解説をしました。
と言うのも、Hさんに限らず、基礎から化学を勉強して、自身のスキルをアップしたいという学生が殆どだからです。やはり、基礎からしっかりと勉強することが大切であり、それが環境計量士の合格につながるのです。
平日は働きながら、週末は勉強。その情熱はスゴイです。Hさんに限らず、一人でも多くの学生に環境計量士になってもらおうと、質問回答のプリントをつくる水の都先生でした。
写真は「よくわかる環境計量士試験」。本学園の講師が書いた本で、環境計量士の資格対策本としては、わかりやすいと人気の本です。
by 水の都