2008.06.15
化学分析コースは、試験期間の真っ最中。写真は試験を受けている学生の後ろ姿、みんな頑張ってます。
試験が終わった科目は、次の授業で答案の返却と解説をしますが、この答案返却について、1年生のSさんから聞いた話を紹介します。
Sさんは、粘着フィルムや熱転写用紙、修正テープやインクリボンなどを製造している会社の開発部で、分析チームのリーダーとして働いていますが、物性調査が専門であり、化学面のスキルアップを目指して、土曜・日曜は化学分析コースで勉強しています。
Sさんは大学で学んだ経験を持っていますが、Sさん、いわく、「大学では、試験の解説はあったが、答案の返却はなかった。赤ペンで○×が付けられ、コメントも添えられた答案を見て感動した」とのことでした。
私の大学時代を思い出しても、確かに、答案を返却してくれる教授は少なかったです。でも、Sさんの話を聞くまで、そのことはすっかり忘れていました。と言うのも、本校では答案返却は当たり前だからです。学生の皆さんの努力の結果である答案用紙は、教員と学生をつなぐ大切なコミュニケーションツールであり、教員が赤ペンを入れたものを、作者である学生に返すことは当然だからです。
試験を採点するとき、教員は単に○×を付けるだけでなく、正解率の低かった問題については、教え方が悪かったのではないかと反省し、次の授業から改善するように心掛けています。学生の皆さんにとっても、返却された答案を後で見直すことは良い復習になるでしょう。
まさに、試験の答案用紙は「学校がどんな教育をしているか」「学生がいかに努力しているか」を示す宝物なのです。試験が好きという人は少ないと思いますが、試験は、自分がどこまで頑張っているかを知る良い切っ掛けになりますし、教員にとっても教育方法を改善する目安になるのです。
Sさんの話を聞いて、こまやかな心のこもった指導の大切さを、改めて感じた水の都先生でした。
化学分析コースの試験期間も残りわずか、みんな頑張れ!
by水の都
■テニス大会!
この日は、関西専門学校体育連盟のテニス専門部会が主催する「夏季テニス大会」が、弁天町近くの会場で開催されました。この大会に本校のテニス部に所属する1年生のT君が出場して奮戦しましたので、ここからは引率しました私Pパンサーがその様子をお伝えしようと思います。T君の出場した男子シングルストーナメントには関西の十数校の専門学校から70数名の選手がエントリーしていました。その中で強豪校は、実力の面でも選手の人数の面でも、やはりスポーツ系の専門学校です。高校でもテニス部に所属していたT君、強い相手と試合をしたいと闘志を燃やしていました。ただ、前日にこの試合に向けての練習をしていてマメを潰してしまったのが不安要素です。
第一試合の相手は、あるスポーツ系の学校の選手でした。いきなり強敵と対戦です。T君やや緊張気味なようでした。前半、サーブのコントロールに苦しみ、ゲームカウント2-4と差をつけられてしまいました。試合は6ゲーム1セットマッチのルールですので、絶体絶命です。しかしここから反撃が始まります。サーブが入るようになり、サーブの威力に勝るT君が押し気味に試合を進めました。そして、タイブレークの激戦を制して7-5で勝利することができました! T君は疲れた様子ながら喜びをかみしめていました。
第二試合の相手は、別のスポーツ系の学校の選手でした。相手は1回戦を6-0の大差で勝っています。T君はサーブで押していこうと果敢に挑みますが、サーブに続くストロークとボレーのミスが続きます。潰れたマメが痛んで、ラケット面が安定しませんでした。対して相手選手はミスがなく、ストロークでも厳しいコースを突いてくる高い技術を持っていました。ショットの正確さの差が大きく、敗退となりました。T君は、残念だけれども「できるだけのことはやった」と納得していました。また次の試合に向けてテニス部の活動をするT君が、ひときわ頼もしく見えました。
by Pパンサー