せんせのブログ

即戦力になる実験

2008.06.22

化学分析コース1年生は前期中間試験も終わり、皆、ほっとしています。実験をする姿にも余裕が見られました。写真は、頭痛薬の成分であるアスピリンを合成しているところです。

いま、1年生は基礎的な実験を行なっていますが、その実験について、Tさんがとても嬉しい報告をしてくれたので紹介します。

Tさんは、本校入学以前は音楽関係の仕事をしており、化学は全くの素人でした。しかし、バイオの研究や環境の分析に興味を持ち、そういった職業に就きたいという希望を持って、化学分析コースに入学してきてくれました。土曜日曜だけの開講ですので、平日は会社勤めなどをすることができます。Tさんは「せっかく分析化学の勉強をしているのだから」ということで、先月から、バイオ関連企業の分析員として働き始めました。
初めての経験で、最初のうちは右往左往だったそうですが、徐々に慣れてきたそうです。そして、先日の仕事では、本校で行なった「滴定」や「微生物培養」の実験が、さっそく役立ち、手際良く仕事をこなせたそうです。

その企業では、バイオテクノロジーを駆使し、酵素を用いた燃料生成などを行なっています。未知のことの多い分野ですが、目的とする微生物の分離と増殖、燃料生成の最適条件の検索などといった研究で、さっそく、本校での実験経験を活かすことができたそうです。

「すぐに社会で使える技術が身について本当に嬉しいです」とTさん。これからも、どんどん実力をつけて、社会で活躍してください。
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by水の都