2008.06.27
今日はアビーはバイオ化学実験、という実験を担当していたのですが、その横で資源分析化学科が「材料分析実験」を行っていたので、ちょっとお邪魔してみました。
今日の彼らの実験テーマは「ステンレスに含まれる金属の分析」。
ステンレスといえば、包丁や鉄道の車体など、実に様々なものに使われており、錆びることのないとても強い性質の金属です。ステンレスは、鉄にクロムなどの金属を少し混ぜ込んだ合金であり、合金にすることで鉄だけにはない、クロムだけにもない、優れた使いやすい金属材料になっているのです。今日、学生達は、ステンレス中に含まれるクロムの量を分析していました。
右のM君が手にしているのはクロムの溶けた溶液です。写真ではわかりにくいかも知れませんが、とっても綺麗な薄緑の色をしています。金属は水にとかすとその金属の種類やその金属の状態(ちょっと難しいですがイオンの価数)によって実に様々な色になります。クロムも、写真のような緑だけではなく、紫、赤、黄色など七変化するんですよ!
この春入学した一年生も、日々の実験の中で美しい色を見て、感動したり、驚いたりしながら五感を使いながら知識を身につけています。
下の写真はH君がクロムの量を調べるために「滴定」という操作をしているところ。私に直撃取材を受けている彼に周りの学生も手を動かしつつもちょっかいを出し始め、実験室はなごやかムードでした。そんな風に和気藹々と実験をしていても、失敗はしません。ここらへんは、さすが2年生の貫禄といったところでしょうか(^^)
by アビー