2008.07.03
今日の1年生の実験では、中和滴定の2回目として「電位差滴定」をおこないました。中和滴定とは、酸とアルカリの中和反応を利用して、酸またはアルカリの量を求める実験方法です。中和滴定の1回目では、特定のpH(酸性・アルカリ性の尺度)で色が変わる「酸アルカリ指示薬」で反応終了を決めましたが、今回の「電位差滴定」ではpHメーターを使って細かくpHを測定・記録していきます。この測定データをグラフに書き込むと、きれいなS字状の「滴定曲線」が描けます。そこから何が読み取れるのか、先生の話をみんな真剣に聞いていました。滴定の実験操作は2回目になりますが、Nさんは自分が加える液量を正確にコントロールできるようになっていることに驚いていました。前回の実験で 操作に習熟していたことに、初めて気づいたようです。
一方、2年生は卒業研究の計画の最初のステップとして、自分たちで考えた研究テーマについての「PFD」というものを今日提出しました。これは、実験の各段階で環境にたいしてどのような影響(負荷)を与えるかを考えておくもので、本校では卒業研究の計画の最初におこないます。初めて自分たちで「研究」というものを考え始めた2年生。「大変だったけど、出来上がってほっとした」と感想を述べてくれましたが、使用する試薬量など、これからさらに研究を具体化していくことになります。先生のサポートをもらいながら、新鮮なチャレンジ精神を発揮して進んでいってほしいと思います。
by Pパンサー